コスプレ撮影のように自分でストロボを持ち込んで撮影する場合は白ホリの撮影は難しい!

白ホリだとどんなライティングをすればいいのかどんな設定をすればいいのかわからないことも多いですよね。

わたしもコスプレ撮り始めの頃、白ホリで撮影したときはあまりキレイに撮れなかったんですよね。

でも、あるコツに気が付いてからは白ホリでのコスプレ撮影が楽しくなりました。

白ホリでキレイにコスプレを撮影すると被写体の肌もきれいに撮れるし、なによりレイヤーさんに喜んでもらえて良いことづくめですからね。

この記事では私が白ホリでのライティングや撮影で気を付けていること、カメラの設定について説明していきます。

この白ホリでの撮影のコツを知っていればあなたも白ホリでの撮影が楽しくなるはず!!

白ホリとは?

そもそも白ホリとはどんな場所なのか?

正式にはホリはホリゾントといいます。

ホリゾントはドイツ語で水平線を表す言葉だそうです。

白ホリは白いホリゾントということになります。

ちなみに英語で白ホリでの撮影方法を調べたい場合はホリゾントではなかったりします。

英語ではWhite cycloramaで検索します。cycloramaは角のない特殊な背景という意味だそうです。

黒いホリゾントは黒ホリと略されていますね。

 

商用の正式なホリゾントでは床と壁の境目が曲面上になっています。

このようにアールがついているホリゾントのことをアールホリゾントとか三面アールの白ホリとか言いますね。

このアールは壁と床の曲面の半径のことでスタジオによってアールの大きさが異なるのですが、コスプレ撮影ではそんなに気にしなくていいかな。

壁床の境目がアールになっていると撮影したときな角が見えなくなり被写体の後ろに無限の白い空間があるようにみえます。

ただしコスプレのスタジオによってはこのアールがないところが多いです。

特別な工事が必要だからしょうがないですね

ハコスタジアム東京など一部のコスプレ専用スタジオではアールがついているところもあります。

一般的なコスプレ用スタジオではアールのない直角ホリゾントが多いようです。

そのたね壁と床の白い部屋のことを白ホリといっているスタジオもあるので気をつけてください。

角があるとその部分が影になりやすく撮影した写真に角が線になって見えたりします。

白ホリでの撮影が難しい理由

それでは白ホリでの撮影が難しい理由と撮影のコツについて説明しちゃいます!

この記事を最後まで読まなくてもこのコツさえ覚えてくれれば応用は利くはず。

白ホリでの撮影のコツはズバリ

被写体と白ホリの壁の明るさは別々に考えること

なんです。

白ホリだから普通に撮影したら白くなるでしょって考えると実は背景は白くならないのでダメなんです。特に白い衣装を白ホリで撮影するときに注意していないと衣装が背景に同化してしまうんです。

被写体は被写体、壁は壁で分けて考える必要があるんです。

ではもう少し具体的に説明しちゃうとこの3つを理解しておきたいですね。

  • 光は距離とともに暗くなる
  • 被写体と壁が近いと背景も明るくなる
  • 被写体と壁に光のあたる量を制御する

順番に解説していきます。

白ホリでの撮影はこの背景と被写体の両方の明るさを制御しないと思ったような写真にならないので難しいと言われているんですね。

光は距離とともに暗くなる

白ホリで撮影するときにストロボを使用すると思います。

光は何かにぶつかるまで直進しますが距離とともに弱くなっていく傾向があります。

具体的に距離が倍になると光の強さは4分の1になります。半分ではなく4分の1。(これを逆2乗の法則っていいます。)

下の2枚の写真は同じ強さでストロボを発光させています。

1枚目が壁の近く、2枚目は1枚目の2倍の距離壁から離しています。

ストロボ壁の近く

ストロボ_離れた

このように壁に近いほど壁にあたる光は強く壁に当たっています。

距離とともに光の強さは極端に暗くなってしまうんです。

(距離が離れると光のあたる範囲も大きくなることも覚えておくといいですよ。)

 

ストロボを壁に向けて発光させたとき壁に近いほど壁を明るく照らしますよね。

ということは白ホリの壁から離れて被写体を立たせて被写体にちょうどいい光を当てると背景の壁にあたる光を弱くすることができます。

この考え方が背景をグレーに撮影するコツにもつながっていきます。

 

被写体と壁が近いと背景も明るくなる

「被写体と壁が近いと背景も明るくなる。」なんか当たり前ですね

でもこの当たり前に気がつくことがライティングには必要だったりします。

被写体に向けて発光したストロボの光は被写体だけではなく背景の壁にも当たります。

下の写真は被写体の斜め前からストロボを1つだけ点灯させていますが被写体だけでなく後ろの壁も明るくなっていることがわかりますね。

壁とストロボの距離が近ければ当然背景の壁も明るくなります。

背景の壁に十分に光が当たると背景の白い壁がより白く写ることになります。

ということは白ホリで背景を白くするにはストロボの光を壁にたくさんあてれば良いってことになります。

被写体と壁に対して光のあたる量を制御する

背景の壁に光りをあてることで白ホリが白くなるということを説明しました。

白ホリの壁は白いですがその白さを引き出すには光が充分にあたっていることが必要。

白い壁でも光が当たらなければ暗くなりますからね。

もちろん被写体にも適切光をあててあげる必要があります。

だから白ホリでは背景と被写体それぞれにどれくらい光をあてて撮影するのかを決めてあげる必要があります。

被写体と壁との距離の関係が白ホリでの撮影結果のイメージに大きくかかわってくるということですね。

背景を白くしたい、背景を暗くしたい、どんな撮影結果がほしいのかを事前に考えます。

被写体に当てた光が背景の壁や周辺に広がってもいいのか、それとも被写体以外にできるだけ光をあてたくないのか?を考えて被写体と壁との距離、そして使用する機材を選ぶ必要があります。

背景と被写体の明るさを別々に考えたい場合は、背景と被写体の距離をあけてお互いの光が鑑賞しないようにライティングを配置する必要があります。

白背景撮影に必要な機材と準備

それでは具体的な話に入っていきましょう。

白背景での撮影に必要な機材としてはカメラだけでも撮れなくはないですがストロボはあったほうが撮影のバリエーションを増やすことができるのでよいですね。

自然光の入る白ホリで自然光を活かした撮影をする場合はカメラだけでも撮影は可能です。

でもどうしても窓に近いところと遠いところでは明るさの差ができてしまい背景を真っ白に撮りたい場合や背景を暗く落としたいとかなると自然光だけではできません。

そのため白背景での撮影ではカメラだけでなく、ストロボやライトスタンド、ストロボを遠隔で発光させるための道具が必要になりますね。

 

白背景撮影の基本的な手順

白ホリや白背景での撮影の手順について説明します。

下記の動画も参考になりますので文章で分かりにくい場合はこちらをごらんください。

背景の明るさを決める

まず決めたいのが背景をどのような背景にしたいのか?ということ。

白背景だから白でしょというかもしれませんが白背景では背景のパターンとして以下のようなものが考えられます。

  • 真っ白背景
  • 明るさに差のあるグラデ背景
  • グレー背景
  • 真っ黒背景

このどれで撮影するかにより被写体の位置やストロボの数や設置場所が決まってきます。

そのため白背景ではまず背景のパターンを決めることになります。

被写体の明るさを決める

背景か決まったら被写体の明るさを決めていきます。

被写体の明るさとしても

  • 背景より明るくする
  • 暗くする
  • 影を付ける。

といった雰囲気を決めていきます。

このとき被写体に当てる光が背景の壁にあたっていいのかできるだけ当たらないほうがよいのかを注意しながら調整します。

 

白背景撮影のカメラ設定

撮影の方向性が決まったらカメラの設定をしていきます。

スタジオの電気を暗くする

これはカメラの設定ではないですがストロボを使用する場合の撮影では必ずやってほしいことですね。

以降のカメラの設定を行いストロボを使わない状態でシャッターを切って真っ暗になるかならないかの境になるようにするのが目的です。

これをおこなうことで背景や被写体に当たる光の色がストロボの光のみとなり背景を白やグレーにしたときの色味が綺麗になります。

特殊な撮影をしないのであれば、カメラがピントを合わせるのに問題ない肉眼で暗いかなと思うくらいの明るさにできれば大丈夫。

シャッタースピード

基本的にはストロボの同調できる速度。

カメラによって異なるけどだいたい1/160にすれば問題無し。

F値

白背景は白一色であれば背景のボケをF値で調整する。

基本F8でオッケーです。

白ホリのようにシンプルな背景ならボケはほとんど意味ないので絞ります。

白い部屋で物がある場合は背景のボケをF値でボケの調整をします。

ISO

シャッタースピードとF値を決めたらその設定で背景が希望の明るさになるようにISOを調整する。

F値を小さくしてると背景が明るすぎる場合は、その場合はNDフィルターなどを使用するか背景のボケを諦めてF値を大きくする必要があります。

では次に被写体にあてる光についてお話していきます。

白ホリでのライティングはアンブレラとソフトボックスを使い分ける

白ホリでストロボを撮影する場合に使用する機材としてはソフトボックスかアンブレラ。

光を柔らかくするするためにはどちらを使用してもあまり変わりません。

そのため、どちらを使用するか迷うことがあるかとおもいます。

でも上で話したように被写体以外に光を当たらないようにするのかそれともあえて背景の壁にも光をあてるのかを決めてしまうことで必然的に使用する機材も決まってきます。

結論から言うと

  • 被写体以外の周辺にも光をあてても良い場合はアンブレラ
  • 被写体以外に光をあまり当てたくない場合はソフトボックス

を使用することになります。

この時、できればソフトボックスには黒いハニカム状のグリッドをつけておくとおすすめします。理由は後ほど。

アンブレラは背景が明るくなってもいい場合

基本的にアンブレラは広い範囲に光を当てたい場合に使用します

ルーセントアンブレラ

普通に反射型のアンブレラや透過型のルーセントアンブレラもどちらもソフトボックスを使う場合に比べて広い範囲に光を拡散します。

そのためアンブレラの場合はここに「光をあてたい!」といった場合に必要以上に光が回ってしまうんです。

被写体だけに光をあてたつもりが背景まで明るくしてしまうということですね。

だから被写体にやわらかい光をあてつつ、背景も明るくなってもいい場合はアンブレラを使用するといいでしょう。

注意したいのは、被写体に露出やホワイトバランスを合わせてストロボの設定するので背景にある壁の明るさは被写体に比べて少し暗くなります。

もし白ホリの壁を真っ白にしたい場合はこの後で説明する「白バック飛ばし」による方法を実施することになります。

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ソフトボックスは光を必要なところにあてたい場合

ソフトボックスはアンブレラと比較して光をあまり拡散しません。

そのため被写体のみを明るくしたい場合はソフトボックスを使用することになります。

ソフトボックスの正面がやわらかい光なのはアンブレラとほとんど変わりません。

でもソフトボックスの照らす範囲より外側には光があまり漏れないという傾向があります。

光が漏れないとその分被写体周辺は暗くなります。

だからソフトボックスは正面にだけ光があたると考えましょう。

それでも拡散が気になる、周辺が明るくなってしまう場合はグリッドというマス目をソフトボックスの前に取り付けます。

グリッド

グリッドを付けるというのはアンブレラにはない考え方です。

ソフトボックスを購入するときはグリッドも付属しているものを選んだ方がいいですね。

あとから購入しようと思うと微妙にサイズが合わないこともあるので。

 

ソフトボックスとグリッドはこのあと紹介する白ホリで背景をグレーにする方法で必要になってくるので重要です。

ちなみにソフトボックスよりも狭い範囲にだけ光をあてたい場合はソフトボックスのサイズを小さくしたりスヌートや直接ストロボを発光させることになります。

ただ光のあたる範囲が小さくなるほど明るいところと影になるところの境がハッキリしてくる(固い光)になるので注意してくださいね。

白ホリでキレイに撮影する方法

白ホリといってもコスプレのスタジオでは数人しかはいれないような小さい白ホリや商用撮影でも利用できるような天井も高い広い白ホリもあります。

それぞれの場合についてキレイに撮る方法を説明していきますね。

天井が高くなく壁も近い場合

天井が高くない白ホリはコスプレの撮影には向いてます。

天井が高くない白ホリであれば天井に向けてストロボを一台光らせましょう。

下記の図の右側のストロボは天井に向けてくださいね。

天井バウンス

これだけで部屋全体がある程度あかるくなります。

これだけでも十分なのですが被写体にキャッチライトが入らないので必要であれば被写体に対してもう一台のストロボで被写体の明るさを調整します。

天井バウンス

 

広い白ホリで天井や壁が遠い場合

広い白ホリできれいに撮影する場合は下記の図のようにルーセントアンブレラを被写体両側からあてて撮影するだけでOK。

白ホリでキレイに撮影

左右からアンブレラで光をあてることで被写体の影を薄くもできるし背景の壁にも光があたるので壁を白くすることができます。

もちろん左右からあてる光の強さを変えることで被写体に立体感を作れますし、またアンブレラを被写体にあてる角度で背景にグラデーションを作ることができます。

注意点としてはあまり左右の置き場所や光の強さをきっちり同じにしないことですかね。

同じにすると写真から立体感がなくなってしまうのでどちらかをメインにして被写体に向けたライティングがおすすめです。

 

またストロボが1つしかない場合は以下のようにストロボと反対側にレフ版や白いカポックを置く、または白ホリ横の壁の近くで撮影して光を壁で反射させてもいいですね。

壁バウンス

白ホリで影を作らない工夫

白ホリの中では人物そのものの影目立たせないことが望まれることが多いです。

光りをものにあてると後ろに影ができるのは仕方がないこと

ではその影をできるだけ薄くする方法を4つ教えましょう。

壁にくっつく

影が目立つのは被写体と影との間に空白があるから。

被写体と影が重なっていれば目立ちにくいとも言えます。

そのため被写体に壁によりかかってもらうことで影を目立たせないようにすることができます。

壁近くでストロボ

被写体にはアンブレラなどで柔らかい光をあてているので結果的に影もうすくなり目立たなくなりますね。

ただこの方法は本格的な白ホリの作りで床と壁の間が直角ではないアールがあるとできなかったりします。

天井からの光で撮影

白ホリの天井が高さ3メートル程度であればストロボの光を天井に向けることで白ホリの広範囲を明るくすることができます。

光を反射させることでいろんな方向から被写体に光があたり結果的に影が薄くなるというものです。

天井バウンス

これは天井バウンスという手法で天井にあてた光が拡散し広い範囲から被写体にあたるため影をすくなくすることができます。

この方法はソフトボックスやアンブレラも使用せずに簡単に柔らかい光を作り出せるのでおすすめです。

欠点としては天井が高いとできない、天井が白くないと撮影した写真が色被りしてしまうということですね。

また天井からの光なのであごの下やウィッグの影などができやすいというのもあります。

影に光をあてて薄くする

次に影に光をあてて薄くする方法を紹介します。

影というものは光が遮られて暗くなってる状態です。だからここに別の光をあてて明るくすることで影を薄くします。

影を薄くするには以下の図のようにメインの光源の作る影に対して弱めの光をあてます。

1枚目に1灯でできた影にストロボを当てることで2枚目のように影を薄くしています。

影をライトで薄くする

注意点とすると被写体には光をあてないように影だけに光があたるように工夫してください。

壁から離れる

影が被写体の後ろの壁にできることで気になるのであれば被写体を壁から離すことで影を床に落とします。これにより写真の写っている範囲に影が写りません。

こうすることで上半身のバストアップ撮影では影は写りませんし、全身を撮影しても床にある影ならそんなに気にならないのではとおもいます。

注意するのは壁から離れることで背景が暗くなってしまうということですね。

この場合は背景を白くするために別のストロボで明るくしてあげることが必要になります。

白バック飛ばしで背景を真っ白にする

白ホリにきたらやはり被写体の背景の壁はまっしろに撮影したいですよね。

白バック飛ばし

でも普通に撮影しても背景の壁に影ができたり背景の壁がまっしろにならなかったりなんかくすんだ色になっていたりしてしまうなんてことはないでしょうか?

背景が白くならない、影ができる原因は

被写体に比べて背景の壁にあたる光が少ないから

なんです。

背景の明るさと被写体の明るさを同じにする簡単な方法は被写体に壁にくっつくくらい近づいてもらえばいいんです。

こうすることで被写体と壁の距離が小さくなり壁にも光をあてることができます。

でもこの方法は被写体の明るさと壁がほとんど同じ明るさになってしまうので白衣装が白い壁と一体になって見えなくなってしまうことになるんですよね。

場合によっては壁が完全に白くならない場合もあるし。

衣装はキレイに美しく撮影しつつ背景の壁をまっしろに撮影する方法があります。

背景の壁をまっしろにして撮影する方法を世間一般では白バック飛ばしって言い方をすることが多いです。

白バック飛ばしのやり方

では白バック飛ばしの方法を紹介します。

簡単に言ってしまえば

背景の壁に被写体の背景になる範囲に強めにストロボを照射すること

です。

白バック飛ばし

背景の白い壁は光を当てれば当てるほど白くすることができることは上でお話しましました。

だから被写体の背景の壁を完全に白くしたい場合は背景の壁用にストロボを発光させればいいんですね。

ストロボはストロボスタンドに乗せて被写体さんの後ろに立ててもいいし、床に置いて若干上向きに配置してみたり、被写体さんにもってもらう、画角の外側からストロボをあてるなどの方法があります。

背景の壁のどのくらいの範囲にストロボの光をあてるかは被写体と写真の画角の範囲内があかるくなるようにすればいいので白ホリ全体を明るくする必要はありません。

壁用のストロボは壁に近すぎるとストロボの光が広範囲にあたらないので広い範囲を明るくするなら壁から少し離れたところからストロボを発光させてください。

白バック飛ばしするときに注意すること

白バック飛ばしをする場合は背景となる壁にストロボを照射することになるのですが注意しておきたいのが

背景用に置いたストロボの光を被写体にあてないようすること。

なんです。

被写体はあくまで被写体用のストロボ光で明るくしてあげること。

なぜ注意するかというと背景用のストロボが被写体にあたってしまうと被写体の輪郭に光が当たり背景の白と同化してぼんやりしてしまうんです。(あえてそのようなライティングをすることもありますが)

ストロボは本体の後ろには光が飛ばないので真横より前に被写体を立たせることでキレイに背景にだけ光をあてることができます。

白バック飛ばしはあくまで背景の白をまっしろに飛ばしてしまいます。

そのため背景はカメラの画面では白飛び状態になります。

白ホリで背景をグレーにするライティング

白ホリでの撮影は背景をまっしろにするだけが白ホリの使い方ではありません。

白ホリなのに暗い雰囲気の写真を撮影すること可能です。

上の写真は白ホリで撮影した写真になります。

背景は暗くなり白ホリで撮影したようには見えませんよね。

このように背景を暗くすることで背景をグレーから黒に近い色で撮影することが可能なんです。

白ホリで背景をグレーにして撮影する方法

白ホリで背景の壁をグレーにする方法は

被写体を壁から可能な限り離す

ということなんですね。

上で説明したように白ホリでは被写体と背景の明るさを別々に考えるという話をしました。

そして被写体への光が背景の壁まで届くと背景の壁も多少明るくなってしまいます。

白い壁に少し光があたると白ではなくグレーになるんですね。

光が多くあたればあたるほどグレーは明るくなっていき、やがて白になります。

この方法を利用して背景の壁を白ではなくグレーにして撮影することができます。

背景にあてる光は専用のストロボをセットしてもいいし被写体用のストロボにアンブレラをつけて背景に光が多く漏れるようにすることでも背景をグレーにすることができます。

背景をグレーにする場合の注意事項

背景の壁のグレーの濃さは背景の壁にあてる光の強さで変えるのですが背景のグレーをムラなく同じ濃さにするのは難しいんです。

被写体1人分くらいの範囲を同じに近い濃さにすることはできますが広い範囲を均等にするのは難しい。

というのも同じ明るさにするには最低限被写体用とは別にストロボをセットが必要になります。

さらに左右から同じ弱さで光を壁にあてる必要があるんです。

左右から壁にあたる光の強さが違えば左右で明るさが異なるとグレーのグラデーションができてしまいますからね。

これはこれで雰囲気はいいのですがある程度以上の広さを同じ濃さにするのは難しいと思っておきましょう。

白バック飛ばしは多少強くストロボをあてるだけなので難しくはないんですけど。

白ホリでふんわりした写真を撮影する方法

ふんわりした写真って女の子コスプレだとカワイイですよね。

ここで紹介するふんわりした写真はこちら

そんなふんわりした写真は白ホリでは撮影しやすかったりします。

白ホリでふんわりした写真を撮る方法

ふんわりした写真を撮影する方法は光をカメラに向けて発光させることで実現できます。

いわゆる逆光ライティングって方法です。

専門用語的にはコントラストが少ない写真って言いますね。

もちろん壁に対しても光をあてて白くすることになるので白ホリでの撮影方法としては以下のようになります。

もしストロボが1つしかない場合は下の写真のように白ホリの角で撮影することで光をカメラと被写体に向けて発光させることができます。

上で紹介した写真は白ホリの角にストロボを立てルーセントアンブレラを置き被写体のすぐ側で発光させてます。

白ホリの角を利用することで左右の壁からの反射も利用しています。

とにかく被写体の前にも光がまわるように強めに発光させるのが重要です。

またISO感度を少しあげて撮影することでよりふんわり感が増します

ストロボを使用せずに明るい窓際に立ってもらい部屋の中を暗くして撮影することでもふわっとした写真が撮れますね。

この時は窓の外は真っ白になるくらい露出を上げて被写体を適正な明るさにすることいい雰囲気の写真になります。

ふんわりした写真を撮影するときの注意事項

被写体の後ろからの逆光なのですが光が強すぎると被写体ともども白くなってしまい真っ白になります。

この場合はストロボの強さを抑えることで調整します。

ストロボの強さは4分の1や8分の1でも大丈夫です。

また、露出を被写体に合わせるとふんわり感がでないのでこの場合は露光量をプラス方向に調整するとふんわり感も出てくるはずです。

また、基本的には逆光での撮影になるので目にキャッチライトが入りません。

そのため目線を外してもらう、キャッチライト用にストロボを前から弱く発光させる、レフ版やカポックで顔に光を反射させるといったことを行った方がいい場合もあります。

もう1つ、逆光ではオートフォーカスのピントがハズレやすいので撮影したらちゃんとチェックしましょう!

白ホリで白い衣装を撮影するコツ

白ホリで白い衣装をキレイに撮影するのが難しいという人がいます。

でもこの記事を上から読んできてくれたあなたなら白ホリでも白い衣装をキレイに撮影できるようになれると思います。

白ホリで白い衣装を撮影するのが難しいという人は被写体に光を当てすぎて白い衣装が背景と同化してしまうって話なんですよね。

白ホリで白い衣装をキレイに撮る方法

白ホリでキレイに撮影するコツとして被写体と背景の明るさをコントロールするということを上で説明してきました。

白ホリで白い衣装をキレイに撮るということは

背景の白さをコントロールしつつ被写体の衣装の白さを決める

ということで解決するんです。

そもそも衣装には布の質感やしわがあり、光の当て方で影やグラデーションができるので完全な白になるということはありえません。

衣装が白く同化してしまうということはこの質感や影を全部飛ばしてしまうくらい光をあててしまうからなんです。

被写体の白い衣装は光を当てすぎなければ真っ白にはならないのでうまく撮れない人は光をあてすぎなんです。

・背景にあてる光を被写体にあてないようにする。
・被写体にあてる光で衣装の質感を再現する。

白い衣装を撮影する場合の注意点

被写体の後ろの壁を明るい白にする場合は衣装の輪郭に光があたると同化してしまう原因になります。

そのため壁からできるだけ離れて、被写体と壁の明るさを別々に調整して撮影するようにしましょう。

また背景の明るさと被写体の明るさに大きな差ができないように撮影するほうがキレイに見えます。

被写体を明るくするか壁を明るくするかは好みだと思います。

その他の白ホリでの撮影例

ほかにも白ホリの撮影した例を紹介しておきます。

希望があればもう少し詳しく記載するかも。

バックライトからの一灯

以下の写真は被写体の真後ろからストロボを被写体に向けて発光させています。

これにより被写体の輪郭が輝くように光っている写真が撮影できます。

バックライト

バルブヘッド一台で白ホリを明るく

白ホリの撮影のコツ、テクニックまとめ

白ホリでの撮影方法のコツは背景と被写体の明るさを分けることですが、この考え方は最終的にはどんな場所での撮影でも役に立ちます。

しかも白ホリでの写真は盛れるので撮影がうまくなるとレイヤーさんにも喜んでもらえるからますます撮影が楽しくなります。

白い壁だけの白ホリですがいろんな撮影方法で雰囲気の違う写真が撮れるので雰囲気是非この記事が役に立つことを願っています。

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