コスプレの黒ホリでの撮影すると背景が黒くならなくて失敗してばかりでどうやるのかよくわからない!
背景は真っ黒にするにはどうしたらいいのか…
実は黒ホリでの撮影はそんなに複雑ではないんですよ。
ちょっとしたコツを学ぶことで背景を真っ黒にした写真を撮影することができます。
この記事を読めば黒ホリ初心者の人でも撮影の基本を学べます。
あとはこのコツを前提にスモーク、水撒きといった特殊撮影に活かしていけばいいですからね。
黒ホリでの背景を黒く撮影するための設定
黒ホリでキレイにカッコよく撮るコツは難しくありません!
それは
背景は真っ黒に!
必要なところだけに光をあてる
これだけです。
よく黒ホリなのに背景の黒い壁が見えてしまう写真がありますがそれカッコよくないですよね。
黒ホリでの背景を黒く撮影するための4つのコツについて説明していきます。
- カメラの設定はストロボ無しでは真っ暗にする
- 周りの壁に光をあてない
- 被写体の見せたい場所に光をあてる
- 被写体に壁からできるだけ離れてもらう
カメラの設定はストロボ無しでは真っ暗にする
基本的には黒ホリではストロボを使用して撮影していきます。
でもいきなりストロボを付けて撮影し始めたりはしません。
まずカメラの設定から始めます。
ストロボ無しでシャッターを切って、真っ黒の写真が撮影できる設定にします。
SSを160分の1秒、ISO100に設定してストロボ無しで撮影し、この時の写真が真っ黒かどうか確認してください。
真っ黒ではない場合は余計な光の影響を受けるので黒ホリの電気を消すなどして部屋を暗くするか、もしくはF値を大きくして真っ暗にしてください。
暗いとピントの合う範囲も確認しづらいのと失敗を減らすためにもレンズの最小F値から2段くらい絞った数値でいいです。
例
F2.8→F5.6
F4→F8
複数人の併せなら最初からF11くらいでもいいくらいです。
プロのグラビアカメラマンなんて最初からF16で撮影始めちゃうくらいなのでボケなんて気にせず、部屋を暗くしてストロボの光だけで撮影していきます。
黒ホリは背景は黒くぼかす必要はないので意図的に被写体をボカしたい場合以外は思い切って大きなF値で撮影しましょう。
F値が大きいと壁の汚れが気になるっていう人は照明が壁に当たって反射しているので、この黒ホリで撮影を失敗しないコツができていないのでまず真っ暗な写真になる設定にしましょう。
でもF値を上げ過ぎるとその分ストロボのパワーが必要になるので黒ホリの電気を一部消すようにしてみましょう。
シャッタースピードをわざと落として環境光を取り込みつつストロボをあてて自然な感じを出す方法もあるけど黒ホリでは被写体はストロボの光だけで撮影していくことが重要になります。
周りの壁に光をあてない
黒ホリの壁は写真に写すものではないのでストロボの光が当たらないようにしてください。
もちろん黒ホリでカラーフィルターを使って壁に色を付けたい場合は別です。
基本的には黒ホリの壁は黒いので壁に光をあててもあまり反射しませんが被写体の後ろ側の壁に光があたると写真にしたときにストロボの光ってる場所が反射して完全な黒にならない場合があります。
コスプレ用の簡易的なスタジオだったり、黒ペンキが艶ありだったりすると反射が気になる場合が多いです。
黒ホリ撮影の場合はやはり背景は黒く撮影したほうがカッコいい。
そのため被写体に光をあてるときにも写真の画角内の背景の壁には光があまり強く当たらないように注意する必要があるんです。
ストロボの光を背景の壁にあてない対策方法としては被写体にできるだけ壁から離れてもらうようにするのが簡単です。
離れることができない場合はできるだけ被写体に斜めや横から光を当てるなどを行い背景となる壁に光が当たらないように調節します。
被写体の見せたい場所に光をあてる
黒ホリでの撮影はストロボなどで光をあてた場所だけ写真にうつることになります。
光があたっていない場所は暗くなります。
そのためにストロボを使わない状態で真っ暗にしているので写真に写る場所だけにストロボの光をあてるのがベストです。
被写体のどこを暗くするのか、どこを明るくするのか?
あなたの光のセンスが試されることになります。
だから写真を撮るときにどんな写真にしたいのかを意識してストロボの強さや位置を決めていきます。
世の中には黒背景の写真はたくさんあるので参考にしてみましょう。
被写体に壁からできるだけ離れてもらう
被写体さんに黒ホリの壁からできるだけ離れてもらうことも重要です。
壁から離れることでストロボの光が壁にあたる量を少なくすることができます。
光は距離の2乗で暗くなっていくので離れれば離れるほど影響を受けなくなります。
被写体さんがここでしっかり言わないと壁の近くに立ってしまうので黒ホリでの撮影はできるだけ壁から離れるように言葉で伝えましょう。
黒ホリで使用するのはアンブレラそれともソフトボックス?
黒ホリで背景を暗く撮影するのであればストロボにつけるアクセサリーとしてはソフトボックスです。
できればソフトボックスにグリッドを付けて撮影したほうが良いです。
結論としては黒ホリでのメインはソフトボックスが断然使いやすいのでその理由を説明していきます。
黒ホリではアンブレラは使わない
まず背景を黒く撮影するのであれば壁に光をあてないようにするため拡散性の高いアンブレラは可能な限り使用しません。
光が拡散してしまうと壁が明るくなり背景が完全な黒ではなくなってしまいます。
余程広くて壁まで光が届かないならいいのですがコスプレで使用するような黒ホリでそこまで広い場所はほとんどないですからね。
ルーセントアンブレラでなく反射型のアンブレラであれは使うことがあります。
その場合でも被写体の前からあてるのではなく後ろから被写体の輪郭を際立たせるために使うことが多いですね。
アンブレラは黒ホリでは以下のように被写体の後ろの壁に光が当たらないように使うのがコツです。
ソフトボックスにはグリッドをつける
黒ホリではソフトボックスを利用したほうが被写体のあてたいところ光をあてつつ、背景を暗くできます。
普通の四角いソフトボックスは安くてサイズもいろいろあるので初心者から使えます。
でもソフトボックスも意外と光が拡散します。
そこで使用してほしいのがアンブレラには存在しないグリッドというアイテム。
グリッドはソフトボックスの発光面に取り付けるマス目。
ソフトボックスから外側にでていく光を黒い仕切りで防ぐためソフトボックスの外側への光漏れを減らしてくれます。
黒ホリにしっかり被写体だけ光をあてるためにもグリッドを用意するようにしましょう。
グリッドはソフトボックスに最初から付属してるものの方が使い勝手がいいのでソフトボックス購入時にグリッド付きのものを購入しましょう。
黒ホリで顔に光をあてる時の注意事項
黒ホリでの撮影であっても女性は顔に影を付けずに撮影して欲しいという人がいます。
そんな場合の対処方法を説明します。
被写体の正面から光をあてる
ソフトボックスを使用して写真を撮る場合、正面からあてると背景の壁に光があたってしまう可能性があるので斜め前から光をあてるようにします。
でも斜めにから光をあてると被写体に影ができて立体感ができるけど、レイヤーさんによっては影ができないようにしてほしいって良くいわれます。特に顔ですね。
でも正面だと立体感がでないのでカメラのある方向からでなく少しずらして撮影するのがいいんです。
もちろん被写体にはソフトボックス側を向いてもらい目線はカメラにしてもらう感じですね。
もちろんソフトボックスを可能な限り被写体に近づけてストロボを弱く発光して撮影することで後ろに漏れる光をおさえることができます。
被写体の両側から光をあてる
ストロボ1灯だとどうしても影ができてしまうので反対側の前から弱めにストロボをあてることで影を薄くする方法が1番いいですね。
ストロボが複数台必要になるのが難点ですが。
この場合は被写体全体に光があたってしまうので立体感というのは少しなくなってしまいます。
しかしコスプレ撮影ではこの方が喜ばれる場合もあるというのがあります。
黒ホリで撮影する場合は被写体さんに顔にできる影について確認することも重要ですね。
黒い背景で黒い被写体を撮影する場合
黒い背景で黒いものを撮影すると光の当たっていない部分は背景に溶け込んでしまいます。
それを意図しているのなら良いのですが背景と被写体を分けたい場合も多いです。
黒い背景で黒いものを撮影するときに行うのが被写体に後ろから光を当てるバックライト。
そのため被写体の斜め前からソフトボックスをあてると体の反対側が暗くなります。
ウィッグや衣装が黒いとそのまま背景の黒に溶け込んでしまうんですよね。
そのままでは黒くなってしまう箇所に光をあて完全な黒になることを防ぐことで背景と分離することができます。
バックライトは斜め後ろから
バックライトは被写体のシルエットを浮かび上がらせるために使用するので被写体の後ろからあて壁には当たらないように注意します。
上の写真では光源が写真に入っていますが画面の外にストロボを置いて発光面が写真に写らないようにしても大丈夫です。
被写体にメインにあてるソフトボックスとは別に被写体のシルエット用のストロボが必要になります。
基本的には固めの光りを多少離してあてることで輪郭だけ強調させることができます。
この方法を使えば黒いウィッグ黒い衣装であっても光をあてることで反射し輪郭が見えるようになります。
黒い背景で撮影する場合は特に理由がなければこのバックライトは必ず用意したいところですね。
このバックライトはストロボを直接使用してもいいですし、ソフトボックスや反射型のアンブレラを使用することで被写体の光の当たり方を変えることができますのでお試しください。
またこのバックライトにカラーフィルタをつけることで輪郭に色をつけることができるのでコスプレのキャラクターによって雰囲気を変えることができます。
バックライトを置く場合の注意点
バックライトはあくまで被写体にだけ光が当たるようにしましょう。
必要であればストロボの照射角を大きくしたりスヌートやソフトボックスを使用して光の拡散を防ぎましょう。
バックライトにストロボ直あての場合はあまりないのですがアンブレラを利用する場合は特に注意してくださいね。
またバックライトの光が強すぎるとレンズ内で光の反射が発生しフレアやゴーストが発生してしまうんで適度に光が輪郭を写し出してくれるように調整しましょう。
あえて光源を画角内にいれるとことで派手な写真にすることも可能です。
バックライトのみで撮影する
上のバックライトでシルエットを出す撮影をするときに一緒にできる撮影方法なので合わせて紹介しておきます。
被写体用のソフトボックスを店頭させずに輪郭用のバックライトストロボのみをつけましょう。
このとき被写体に若干ストロボ方向に顔を向けてもらうといい感じのシルエット写真が撮影できます。
もちろんシルエット用ストロボにカラーフィルターを取り付けても印象的な写真が残せますね。
被写体の左右後ろ側から光をあてることで顔の正面は暗くなる印象的な写真が撮影ができます。
黒ホリの壁にカラーフィルターで色を付ける方法
黒ホリは基本的に背景は真っ黒にしますがストロボで色をつけるということもできます。
ストロボにカラーフィルタをつけて背景に向けて照らすことで黒ホリの一部分だけに色をつけることができます。
カラーフィルターやLEDライトで壁に色を付ける
背景の壁にカラーフィルタをつけて光らせるだけ。
ストロボ用のフィルターは中華製の安いものから色温度の変化量まで記載されてる高級なカラーフィルターがあります。
またディフューザーに付属のカラーフィルターもあります。
どちらでも色をつけることは可能なのでまず試してみたいということであれば安いフィルターでも大丈夫でしょう。
あとは背景に向けてストロボを発光させるのですがこのとき注意したいのがカメラの設定。
F値は大きめにすることでカラーフィルタを付けたストロボの色は濃くなります。
ストロボの光は適切な強さを超えるとどんどん白くなっていくので広い範囲を照らしたい場合は壁から離しつつ光を強くする必要があります。
もちろん壁につける色の濃さは自分の好みでつけて問題はありません。
また、被写体に対して上半身の後ろだけ、画面半分だけ色をつけ黒とのグラデーションをつけるなど色の付け方もセンス次第てわ変化をつけることができます。
複数のストロボを使用することで何色でも色を壁につけることができるのですがそれぞれの色は混ざらないのでストロボの照射角を狭めたり、グリッドなどを使用して光をあてる範囲を狭くする必要があります。
背景の色をつける場合の注意点
背景の壁にあてるストロボの光は被写体にあてないように注意してください。
背景用のフィルターをつけたストロボの光を被写体にあてないようにすることで被写体がカラーフィルターの色の前に浮き上がるような写真になります。
カラーフィルターを付けたストロボは複数背景を照らすことができます。
カラーフィルターによる光りは重ねても色がまざることはなく濃い色の方が薄くなるだけです。
カラーフィルターは色によって適切な光量が異なるので被写体を入れて撮影する前に調整が必要になります。
細かい設定は黒ホリの明るさにより異なるのですが赤や青は発色しやすく黄や緑は色が出にくい傾向があります。
黒ホリでの撮影のコツと設定まとめ
黒ホリでの設定のコツは
ストロボ無しで真っ暗にすること
被写体にだけ光をあてる
後方からの光で被写体の輪郭をはっきりと
カラーフィルターで黒ホリの壁を演出
このコツはそんなに難しくないのであとは光のあて方や背景の色のをつけ方などはあなたのセンス次第。
黒ホリはアイドルのようなコスプレには似合わないような気もしますが黒いアイドルステージのようにほぼ暗い背景の場合でも応用できるので白ホリとあわせてコツをつかんでおきたいテクニックです。
また、水撮影やスモーク撮影は黒ホリでの撮影ができることが基本にあるのでコスプレでの黒ホリ撮影はできるようになりましょう!