コスプレを撮影するときはやっぱり肌がキレイにできるだけ加工しなくてもいい感じで撮影したいですよね。
そんな方法を探してると柔らかい光で撮影すればいいよって書いてあったりします。
じゃあ柔らかい光って何?どんな光?どうやれば作れるの?逆に硬い光って何?という疑問が。
この記事では柔らかい光、硬い光とはどんな光か?
その光を作り出すためにはどうすれば良いのかを説明していきます。
柔らかい光と硬い光って何?
柔らかい光と硬い光とはそもそもどのような光なのか?
目に見えない光なのに硬いとか柔らかいとかよくわからないですよね。
まずは実際の写真を見ながらどのような光なのか、どうしたら柔らかい光や硬い光ができるのかを説明していきます。
柔らかい光とは
柔らかい光というのは被写体を光が包むような感じで照らすことにより影がうすくなり、また影の境目もぼんやりするような光のことです。
下記の写真では影が薄く境目もぼんやりしていますよね。
コスプレの撮影においては女性から好まれることが多いライティングの一つですね。
柔らかい光では顔に四方から光があたることで顔の表面のデコボコが目立たなくなり非常に盛れる写真が撮影可能です。
というのも顔の肌が荒れて見えるのは細かい凹凸の影ができていることによるものなんですね。
だから柔らかい光では凹凸が目立たないようにいろんな方向から光をあてることができるので影が出来ず肌がキレイにみえるというわけです。
しかし柔らかい光で被写体を照らすには大きな面光源が必要になるのでストロボをそのまま使っても柔らかい光にはなりません。
一般的な撮影ではアンブレラやソフトボックスを使用したり、紗幕(紗幕)で光を拡散させることでつくりだします。
窓際であればレースのカーテン越しでも光が拡散するので柔らかい光になります。
この記事の最初の写真はレースのカーテン越しに自然光を使用して撮影した写真ですね。
窓一面が大きく光っているため被写体を包むような光になり非常にキレイです。
また、屋外では空一面が曇の場合に太陽光が雲で拡散されて柔らかい光になります。
天気の良い日は影の中の光が柔らかくなります。
影が真っ黒でなければ反射した光が入ってきていることになるので影の中の光は柔らかい光といえます。
硬い光とは
一方硬い光というのは一つの方向からの光で影が強くでる光のことです。
下記の写真のように影がハッキリしていて影の境目もくっきりしているのが硬い光です。
顔に黒い影、後ろにできる影も濃いですよね。
光と影の境目がハッキリと現れるためコスプレ撮影、特には女性にはあまり好まれない光になります。
一つの方向からの光のため肌の細かい凹凸が目立ちやすくなるのが好まれない原因ですね。
暗い場所や倉庫といったハードな感じシチュエーションをイメージした場合は電球の光で強く影ができるほうがカッコよくなりますね。
【 Cosplay ⚠︎ DC 】cos コスプレ
Detective Conan
Shuichi Akai現場にインする捜査官
赤井秀一赤井秀一…P
photo…のん pic.twitter.com/Znq5BCGMIg— P (@kogitsune2015) October 27, 2019
硬い光はこのような場合に有効な光といえます。
硬い光をつくるのは簡単でストロボなどの点光源で被写体を照らすだけでできるので容易です。
また太陽の光は直射の場合は非常に硬い光と言えます。
柔らかい光を作る面光源であっても被写体から離れれば離れるほど点光源に近づいていき光は硬くなります。
柔らかい光を作る面光源とは
面光源ってなに?という話をしておします。
柔らかな光を再現するには被写体に対して大きな面光源が必要になります。
面光源とは被写体からみて大きな平面の光源。
光源が点ではなく面になることで被写体に面の大きさに比例して多数から光が当たることになります。
コスプレの撮影においては面光源をつくるためにソフトボックスやアンブレラを使用して点光源であるストロボの光を大きくします。
またソフトボックスやアンブレラを使用しても被写体から離してあてると被写体からみた面光源が小さくなってしまうのでソフトボックスやアンブレラは出来る限り被写体に近づけて被写体に対して大きな面で光をあてるようにします。
ソフトボックスやアンブレラには大きさに制限ができるのでより大きな面光源をつくるために紗幕をつかうことがあります。
柔らかい光をつくるコツ
コスプレの撮影では多くの場合で柔らかい光が好まれます。
では柔らかい光はどうすれば作れるのか?
基本的にはソフトボックスやアンブレラをストロボのアクセサリーとして使用して撮影することで柔らかい光をつくることができます。
屋内や屋外の撮影において光を柔らかくするコツについて説明していきます。
スタジオや屋内の撮影では
屋内の撮影ではストロボを何台も並べて撮影することも可能なため、ソフトボックスやアンブレラを複数使用して柔らかい光で撮影することが可能です。
また部屋の広さ壁や天井が白ければストロボの光を天井に乱反射させて部屋全体を明るく照らすことができます。(天井バウンス)
下の写真は被写体の斜め前においてストロボを天井に向けて発光させてます。
天井バウンスは壁に光を反射させるため光が弱くなるのでその分強めにストロボを光らせる必要があります。
また天井バウンスを行う場合は床が白くないと被写体のあごの下などに影ができる傾向があります。下の写真だとウィッグの影も出ていますね。
天井からの光なので仕方がないのですが…
そんな場合は正面や、やや下からソフトボックスかアンブレラで軽く光をかてて影を薄くしてあげると影を薄くできるだけでなく目にキャッチライトが入るのでストロボに余裕があるならチャレンジしたいですね。
窓などから外光が入る部屋であればレースのカーテンや障子のような光を透過するもの越しに撮影することで柔らかい光を再現できます。
屋外の撮影では
晴天の空の下ではどうしても太陽光を直接うけるため硬い光になりがちです。
そのため太陽を被写体の後方にすることで顔正面へ硬い影ができないように撮影します。
ポートレートなど外での撮影ではこの逆光撮影がメインになりますね。
逆光にすると顔が暗くなると思われがちですが露出を被写体に合わせることで
逆光で撮影し被写体の影側に露出をあわせて撮影することで背景が明るくなりふわっとした写真になります。
とくにストロボを何台も持ち込むことのできない屋外のイベントではストロボにソフトボックスやアンブレラを付けて撮影することで光を柔らかくします。
もちろん日陰に入って撮影することも有効ですし日陰でソフトボックスを利用して撮影することもできます。
まとめ
コスプレの撮影において柔らかい光を使った撮影は必須になります。
そのため屋内、屋外で可能な限り柔らかい光で撮影かわ可能なように準備する必要があります。
基本的にはソフトボックスかアンブレラを使用することになるのでコスプレを撮影するなら用意しておくようにしましょう。
ソフトボックスやアンブレラを使用する場合はストロボをカメラから離して使用するオフストロボ撮影ができるようになる必要があるのでこちらの記事も参考にしてみてください。