写真がピンボケしてるって悲しいですよね。
コスプレのカメラマン募集で要件としても
ピントが合わせられる
という条件が書いてあったりします。
結論から言ってしまえば、ピントが合わせられるということは、写真の中で真っ先に目がいったところ、この写真のあるべきところにピントがあってるかどうかということだと理解しています。
それを前提にカメラマンとしてどうすればいいのかということを考えてみたいと思います。
もちろん変なカメラマン避けという意味もあると思いますけどね。
写真がピンボケする理由
まず知っておきたいのは写真がピンボケする理由です。
カメラというのは写真を撮る時に簡単に書くと以下のような動作をします。
ピントをあわせる→画像を保存する
そのためピントを合わせる前に画像を保存してしまうとピントがあっていないことになります。
スマホのカメラでは画面を見ながら構図を決めてシャッターボタンをおします。
スマホはこの画面を表示している状態で勝手にピントを合わせています。だから撮影するときにピントを合わせるって操作がほぼ不用になってます。
一眼レフカメラなどはこのピントを合わせるという操作が必要になります。
それがシャッターボタンの半押しです。
カメラのシャッターボタンを少し押すとレンズが動いてピピっという音と共にピントが合わせられます。
この半押しをしないでシャッターボタンを押してしまうとピントの合っていない写真が撮れます。
だから一眼レフカメラなどのスマホ以外のカメラではピントがあったことを確認する必要があります。
シャッターボタンを半押し→シャッターボタンの全押し
ピンボケをしないようにするにはまずシャッターボタンの半押しということを覚えましょう。
ピントを合わせたいところに合わせられない
でも、自分がピントがあって欲しいところにピントがあっていなかったりしてピンボケになる場合もあります。
これを対処するには
ピントを合わせる位置をカメラ任せにせず、
どこにピントをあわせるのかを自分でコントロールできるようになる必要があります。
これだと一眼買ったばかりの初心者にはピントを合わせるのは難しいと言われる原因になったりします。
じゃあ、どこにピントをあわせるのかを自分でコントロールできないということはなんでおきるのか?を説明していきます。
カメラのオートフォーカス設定を理解できていない
デジタルカメラではオートフォーカスがほぼ使えるものばかりなので普通にシャッターを半押してから撮影すればピントはどこかに合います。
でも実際の撮影の場では、それだけではダメなんですよ。
どこかにピントがあっても「その構図だったらここにピントがあってないと意味ないよね」って意味でピントが合わせられる必要があるんです。
ピントが顔ではなく手や指先に合わせて欲しいという場合もあるでしょう。
こんな写真ですね。
また、下は全身写真を撮影するためにカメラのファインダーをのぞいた絵です。
このような縦構図の場合はピントはどこに合えばいいとおもいます?
もちろん顔ですよね。
しかしカメラにオートフォーカスエリアというものがあります。
上の画像では真ん中周辺にある四角が集まっているところがオートフォーカスの利く範囲になります。
しかもこのオートフォーカスエリアは画面の隅までに対応していないことがあります。
画面の隅々までピントが合わせられるのはミラーレスカメラだけです。一眼レフカメラにはないんですよね。
そのため上の例のように顔がオートフォーカスエリアの外にあるのでカメラは顔ではなく胸にピントをあわせてしまうかもしれません。
そうなると被写体さんに後からこんな風に思われてしまうかもしれません。
ピントの話でいつも思い出すのは、ピント全部おっぱいにいってる写真を堂々と送りつけてくるイベントで会ったカメラマンのこと
— ふたば絆 (@kiduna_7) August 20, 2020
カメラは自動でピントを合わせる位置を決める、カメラにはオートフォーカスエリアというものが存在することを知っている必要があります。
カメラの設定で中央一点やマルチエリア、セレクトと言ったどこにオートフォーカスをあわせるかを設定できる機能があります。
各機能の説明はこんな感じ。
- マルチエリア
カメラが自動的にピントを合わせる場所を決める - 中央一点
画面の中心にピントを合わせる - セレクト
指定した場所にピントを合わせる
※メーカーによって名称は異なります。
デフォルトではマルチエリア設定になってることが多いのでどこにオートフォーカスを合わせるかがカメラ任せになります。
これではカメラの設定を理解していないって言われてもしかたないですよね。
狙ったところにピントが併せられないとカメラマンとして失格です。
そのためコスプレ撮影などはどんな構図であっても、普通は顔にピントがあわせられることが前提になります。
そのためマルチエリア設定のオートでピントを合わせてる人は
ピントが合わせられない人
となります。
セレクトモードに設定し、その都度、被写体の顔にピントが合うようにオートフォーカスポイントを移動して撮影できるようになりましょう!
瞳オートフォーカスで解決!
最近は初心者でも瞳オートフォーカス機能のあるカメラを使えばほぼ顔に自動的にピントを合わせるのでこの問題は簡単に解決できます。
瞳オートフォーカスというのは
カメラの画角内で自動的に顔を認識し目にピントを合わせてくれる
という人物撮影するなら最強の機能です。
最近の高級なミラーレスカメラにはほとんどついている機能です。
逆にミラーレスではない一眼レフカメラでは機能の性格上難しいのでほぼついていないです。
ただこれだと瞳にピントをあえて合わせない構図が撮影できないので瞳オートフォーカスを解除した状態でのカメラの設定も理解しないといけません。
でも、普通に目にピントを合わせるなら最強の機能です。
シャッター切る前にカメラの角度変えてませんか?
自分でオートフォーカスエリアを意識できるという人でもピントがずれる場合があるんですよね。
それがピントを合わせた後にカメラの角度を変えている場合。一般的にはコサイン誤差とか言うらしい。
そんなことする人いるの?っていう場合もあるかもしれませんが実際にありえるんです。
とくに一眼レフカメラを使用している人にありがちな話だったりします。
一眼レフカメラのオートフォーカスエリアは下記の画像のようにファインダー内の全てをカバーできていません。
そのためオートフォーカスエリアの外側にピントを合わせたい場合にオートフォーカスエリアを合わせた後に構図にあわせてカメラの角度を変えてしまうと発生します。
とくにF値が低い場合にバストアップを撮影しようとすると以下のようにピントがズレることになるんです。
下の図のようにしてしまうとおっぱいにピントが合ってるって言われてしまう可能性も高くなりますw
これはピント合わせたあとにカメラの角度を変えないように構図に合わせてカメラの位置を変える必要があります。
いわゆる平行移動ですね
もちろんあらかじめF値を大きくしてピントが合う範囲を大きくしておいてもいいです。
これは撮影時に注意することなので意識しておきましょう。
暗くてピントが合わない
カメラはピントを合わせる位置を画像認識して合わせています。
そのため暗くて被写体の境目がわかりにくい場合はオートフォーカスが失敗することがあります。
シャッターを半押ししてもピントがあったときの音がしない場合ですね。機種によってはピントがあったら緑、失敗したら赤で教えてくれるものもあります。
このような場合はカメラの限界なので明るい場所に移動するか、別途ライトなどを持っていってピント合わせできる明るさにするしかありません。
→コスプレ撮影用にLEDライトを購入してみた
まとめ、ピントをあわせられるカメラマンになるためには
カメラのマニュアルを読んでピントを合わせる場所を自分で変更できるようにすること。
これがまず第一歩です。
これができれば撮影会などの1人のレイヤーさんを相手にする場合は充分対応できますからね。
オートフォーカスが自分でコントロールできてもどうしても避けてとおれないのが奥行きがあるものの両方にピントをあわせなければならない場合です。
主に複数人の集合写真です。
そのためにはF値や被写体深度というものを理解する必要があるんです。
そんなより詳しくF値や被写体深度について知りたい場合はこちらの記事も読んでみてください。
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