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AMBITFUL FL80 RGBのレビュー記事です。
コスプレ撮影してるとライティング機材がいろいろ気になってきます。
黒ホリでも明るいまま撮影が出来るLEDライトが欲しくなってくることもありますよね。
でも世の中の撮影用LEDライトというとAputureのAmaranシリーズの評判ばかり。
でもLEDライトってお値段高めだし基本的にコンセントがないと使用できないんですよね。
世の中にはジェネレータ(外部電源)というものもあるけど普通の人は使わないですし。
そこで価格の安いLEDライトってどうなの??ということで調べていて気になったのがこのAMBITFUL FL80 RGB。
AMBITFUL FL80 RGBは付属のリチウムイオンバッテリーを使うことでコンセントなくても使える上にフルカラーにも対応。
コスプレ撮影でライトの色がフルカラーに対応してるとなにかとありがたいですね。
そんなこんなでAMBITFUL FL80 RGBを購入し実際に撮影で使用してみたのでレビューしてみました。
AMBITFUL FL80 RGBを選んだ理由
色温度だけでなくフルカラー調節可能
一般的にモノブロックタイプのLEDライトはデイライト固定もしくは色温度の変更できるバイカラーの二択。
しかしAMBITFUL FL80 RGBはフルカラーにも対応しており、さらに色温度の調整の際にも色被り補正も可能というところがスゴイですね。
コスプレ撮影だと定常光にあわせてライトの色温度や明るさを調整するだけでなくキャラクターに合わせた色を背景や被写体のエッジに付けることも多々あるのでフルカラー対応はとても便利です。
とくにカラーシフトを行い背景全体の色を変化させるのも楽になりますね。
→背景の色も変えられるカラーシフト
ボーエンスマウント採用
世の中のソフトボックスなどはボーエンスマウントという一般的なマウント方式になっていることが多いです。
godoxのストロボを使用する際にS型ブラケットを使用してることが多いですがこれもボーエンスマウント対応のソフトボックスとなります。
AMBITFUL FL80 RGBは本体に金属製のボーエンスマウントがついているのでライトをそのままソフトボックスを取り付けられます。
バッテリー運用にも対応している
AMBITFUL FL80 RGBはリチウムイオンバッテリーによるバッテリー運用にも対応しており、コンセントのないところでも使うことができます。
バッテリー横のスイッチを押すことで簡単な電池残量も確認できます。
2022年現在では撮影用の大型LEDライトのほとんどは大きなアダプターを経由してコンセントにさして使用することが前提となっているものがほとんど。
バッテリー運用に対応していてもバッテリーが別売りだったりしますがセットになってます。
値段が安い
AMBITFUL FL80 RGBの特徴はなんといってもその安さ。
フルカラー対応の本体だけでなくバッテリー運用のためリチウムイオンバッテリーと取り付けアダプターもセットになって3万円しないというお得さです。
amazonで同じ容量のバッテリーを2個購入するだけで8000円くらいするのでかなりお得感あります。
ちなみにフルカラーにもバイカラーに対応していないAMBITFUL FL80があり約3000円安いものも販売されてます。
AMBITFUL FL80 RGBの外観と付属品
梱包
箱は結構大きめ。開封してみると高さの半分以上がリフレクターでした。
緩衝材も多く入っているため運搬中の故障などは無さそうですね。
この箱を実際に撮影に持ち歩くには不便なので別途運搬方法を考えないといけないですね。
本体の外観・質感
本体、ボーエンスマウント、支柱などはすべて金属製でかなりしっかりしています。
本体とライトスタンドを取り付ける際の支柱は一本だが支柱の取り付け部分も金属製なのでネジをちゃんと固定していれば勝手に角度が変わってしまうこともなさそう。
他社の有名なLEDライトではボディがプラスチックになっていたりするようだけどこのFL80は金属製。
その分重量がちょっと重いかもしれない。
AMBITFUL FL80 RGBの付属品
本体、リフレクター、電源コード、ACアダプター
バッテリー2個、バッテリーパックと接続ケーブル
バッテリーパックを取り付けるためのクランプ、バンド
手持ち用グリップ
手持ちグリップの下には3/8インチの穴があいてます。1/4雄を3/8雄に変換するネジを購入すればいろいろ付けられそうですね。
バッテリーはNP970互換で容量は6600mAhと割と大き目で本体に直接USB-Cケーブルを刺して充電します。
今回ディフューザーが付属してますがそもそも本体がフルカラーなので不要ですね。
AMBITFUL FL80 RGBの操作性
本体操作マニュアル
付属しているマニュアルは英語と中国語のみ。
しかし基本的な操作は難しくないのでマニュアルを見なくても操作はできました。
下記に各モードでの操作方法について記載しておきます。
① 電源ボタン長押しでON/OFF
② チャンネル、グループ設定
①、②は全モードで共通。電源を切っても一定期間は最終設定を覚えているようです。
CCT
③ プッシュ:モード変更(CCT->HSI)
ダイヤル:色温度、数値変更
④ プッシュ:色温度、色被りセレクト
ダイヤル:色温度、色被り数値変更
HSI
③ プッシュ:モード変更(HSI->RGB)
ダイヤル:I数値変更
④ プッシュ:HSセレクト
ダイヤル:HS数値変更
RGB
③ プッシュ:モード変更(RGB->FX)
ダイヤル:数値変更
④ プッシュ:RGBCWセレクト
ダイヤル:RGBCWセレクト
FX
③ プッシュ:モード変更(FX->CCT)
ダイヤル:明るさ変更
④ プッシュ:エフェクト選択
ダイヤル:エフェクト繰り返し回数変更
スマホで調光操作可能
AMBITFUL FL80 RGBははBluetoothを搭載しておりスマホ(iphone/Android)と接続することで手元から明るさなどの操作を自由に行うことができます。
アプリは説明書に記載されているQRコード経由で簡単にダウンロードできます。
アプリインストール後はAdd Deviceから追加することで登録作業も簡単でした。
本体で操作を行う場合はRGBやCMYを数値で設定する必要があり面倒だけどスマホの画面からは直感的に自由に色を変えることができるので便利。
なおスマホ操作では本体電源のON/OFFはできませんので使わないときは明るさを最低にしておくといいですね。
本体設定にはチャンネル・グループがありアプリでも複数台のLEDライトを別々に制御することができそうです。
ライトの角度の変更しやすさ
LEDライトとライトスタンドをつなげる支柱は上記の写真のように金属の溝が彫られていてネジを絞めることでかなりしっかりと固定することができます。
しかし、角度を変えたい場合にネジを緩めることになるのでソフトボックスを取り付けている場合は本体の取っ手をもってしっかりと支えながら行うように注意する必要があります。
これは同じ形状のLEDライトならみんな同じかな。
AMBITFUL FL80 RGBの重さとサイズ
AMBITFUL FL80 RGBの重さ
AMBITFUL FL80 RGBの重さは本体とライトスタンドに接続するための支柱とあわせて約1.3kg
さらに外部バッテリーの重さ0.7kgほどあるのでバッテリー運用時は約2kgの重量となります。
AD200proとS型ブラケットをあわせて約1.3kgなのでAMBITFUL FL80 RGBは少し重いですね。
GodoxのML60が0.77kgなのでAMBITFUL FL80 RGBは重いのかも。
上でも書きましたが本体すべてが金属制で放熱に強くなっていることを考えると仕方無いかもしれません。
AMBITFUL FL80 RGBの大きさ
AMBITFUL FL80 RGBの本体は上記の写真のように手持ちのGodoxAD200ProやTT600といったストロボと比較してもそんなに大きくは変わらないサイズ。
ボーエンスマウント分の幅だけAMBITFUL FL80 RGBがやや大きく感じますね。
厚みもボーエンスマウント分と取っ手の分だけやや大きいのでカメラバックに入れる場合はTT6002台分のサイズ感になります。
AMBITFUL FL80 RGBの明るさは十分?
AMBITFUL FL80 RGBは最大80wのLEDライトです。
実際どのくらいの明るさになるのか測定してみました。
部屋の電気を消した状態でAMBITFUL FL80 RGBを点灯。
1メートル離れたところに照度計を置いてカメラの設定がいくつになるか確認してみました。
カメラの設定はISO800、F5.6、LEDの発光面からスマホまでの距離1メートルで固定しています。
注意:測定器は専用機器ではなくXperia1iiにアプリのLight meter for photoなので目安程度にお考えください。
付属のリフレクター
AMBITFUL FL80 RGBの明るさを1番再現できる付属のリフレクターをつけた状態で測定しています。リフレクターを使用しない場合は光が大きく拡散してしまうためアクセサリを使用しない場合はかなり暗くなります。
またバイカラーのLEDライトは色温度によって明るさが異なるので色温度も変えて測定してみました。
なお説明書のスペックでは1メートルで5600K設定で6820luxとなっているので多少明るめの測定結果になってますね。
- 色温度5200K
強さ | 明るさ | シャッタースピード |
100% | 8563lux | 1/800 |
50% | 4487lux | 1/500 |
20% | 1829lux | 1/200 |
- 色温度2800K
強さ | 明るさ | シャッタースピード |
50% | 3886ux | 1/400 |
- 色温度10000K
強さ | 明るさ | シャッタースピード |
50% | 4368lux | 1/400 |
GodoxのML60biが最大10100LUXとのことなのでAMBITFUL FL80 RGBがフルカラー対応という観点ではなかなかコスパが良いように感じます。
カメラの設定をISO800に設定することでF5.6と被写体深度を抑えつつでもシャッタスピードはかなり稼げているようです。
ソフトボックスなどのディフューザーを使用する場合は光量が落ちるのでそちらも測定してみましょう。
NiceFoto 90cmソフトボックス
- 色温度5200K
強さ | 明るさ | シャッタースピード |
100% | 975lux | 1/100 |
50% | 539lux | 1/50 |
20% | 227lux | 1/25 |
NiceFoto 90cmソフトボックスは約60cmと奥行きがある大きめのソフトボックスになるので光が拡散してかなり弱くなってしまいますね。1メートルという距離もLEDライトの発光面からなので測定場所はソフトボックスから40cm付近なのでかなり近いことになります。
ISO800なのでこれ以上明るくしようとするとちょとISOは上げにくいレベルかも。
奥行のあるソフトボックスを使用する場合はコンセントからの給電か予備のバッテリーの用意が必須ですね。
直径60cm、奥行30cmくらいの小型のソフトボックスも欲しくなりました。
AMBITFUL FL80 RGB付属のバッテリーで何時間使える?
50%で5000Kの設定で2時間15分程度使用できました。
100%は被写体に直接あてるには明るすぎるため実用的な50%で測定してみました。
ちなみに50%でも直接見ていると眩しいのでソフトボックスなどが必要になるレベルの明るさです。
- 測定結果
50% | 5200K | 135分 |
連続発光で2時間使用することはコスプレ撮影ではあまりないですが長い撮影になる場合は追加のバッテリーがあったほうがいいですね。
また50%で2時間連続運転したあとの本体は特に熱くなく多少温かいかなという程度でした。
特に2時間の間ファンの音が大きくなることなく使用できました。
ちなみに100%発光で2時間ほど動作させてみた時は60℃ほどに温度が上昇しており本体部分は触れないほどではないけど結構熱くなっていました。
ちなみに明るさを0%にしても液晶の明るさやBluetoothが動いているので使わないときは0%に調光するのではなく面倒でも電源を切っておく方がバッテリー運用時は長持ちします。
AMBITFUL FL80 RGBにおすすめのライトスタンド
本体の重要はそこそこで小さいがAD200より重いのは確か。
そのためあまり軽いライトスタンドでは重心が高くなり転倒の危険が存在します。
また大型のソフトボックスなどを使用する場合は重さだけでなく重心も前のめりになるため、足を広くでき、支柱がしっかりしており自重もそこそこあるライトスタンドをオススメします。
自分が使用しているのはPhottixのライトスタンドです。
足も長く、逆折り畳み式で自重もそれなりにあるので大型のソフトボックスでも安定して使用できました。
→Phottixのライトスタンド
大きなソフトボックスは使える?
上で明るさの確認に使用してるNiceFoto 90cmソフトボックスは直径は90cmですが奥行きも60cmあり大きなソフトボックスになります。
このソフトボックスは約1.5kgあります。
AMBITFUL FL80 RGBは金属製のボーエンスマウントで本体を支える支柱との結合部分にも金属製のギザギザが付いているためかなりしっかりと支えてくれます。
これくらいのソフトボックスを使用する分にはFL80のボーエンスマウントはまったく問題ありません。
どちらかというと重たいソフトボックスを使う場合はそれを載せるライトスタンドの重心のほうが問題になりますのでしっかりしたものにする方が先かなとおもいます。
メーカーさんに最大荷重を問い合わせしたのですが本体が2kg程度であれば問題ないが大きなソフトボックスを使用する場合は重心とバランスの悪化でライトスタンドをしっかりしないと
実験に使用したとっても光が柔らかくなるソフトボックスはこちら
ファンの音はうるさい?
AMBITFUL FL80 RGBを50%で2時間使用してみましたが特段ファンの音が大きいなと思うほどではありませんでした。
近づくと一応ファンが回転してる音は聞こえますがあくまで他に音がほとんどない部屋で使用しての感想です。
一般的な場所ではファンの音が気になることはないかとおもいます。
100%に稼働させるとファンが回っているのかもしれませんが扇風機の音の方がよっぽど大きいので撮影にはなんの支障もないですね。
AMBITFUL FL80 RGBの感想とまとめ
AMBITFUL FL80 RGBは安価なLEDライトでありながらフルカラー対応、バッテリー駆動に対応してるのでコスプレの撮影には非常に適したLEDライトといえます。
ただバッテリー駆動できるものの光量を大きくしようとするとバッテリーの減りが早いのでシェアスタジオのような場所で長時間使用することを考えると時間が短め。予備バッテリーが欲しくなります。
コンセントが使用できるスタジオであれば色も自由に変えることができるしそれほど持ち歩きに困る大きさではないので率先して持っていくこともできます。
価格が他の有名メーカーと比較して安いものの機能は十分、本体の質感も悪くありません。
電源があれば十分使えますし、背景が物足りないスタジオに行くときは背景の色付用に使用するととても便利かと思いました。
AMBITFULのサポートってどうなの?
AMBITFULというのは中国深センにあるメーカーでLED系の商品を販売しています。
ただホームページもないしサポート体制ってどうなの?と思いますよね。
実は今回FL80購入時にトラブルがあったのでAMBITFULの担当者とやりとりしてます。
ホームページはないので最初はamazonの問い合わせフォームからやりとりしています。
言語は日本語で行いましたが返信も日本語で帰ってきます。
しかも1日以内ですね。
そして不良品の状況を伝えることで送付方法なども詳細に教えてくれましたし正常な製品も次回の撮影のために何日までに欲しいと伝えたらそれに間に合わせてくれました。
AMBITFULはぜんぜん有名な会社ではないのでサポートが気になりますが対応はしっかりしています。
ただ欠点はAMBITFULは中国のメーカーで日本に代理店がないので不良品と正常品の交換のための輸送が中国とのやりとりになるのでちょっと時間がかかるというところですね。
AMBITFUL FL80 RGBのスペック表記
amazonからのAMBITFUL FL80 RGBのスペックについて転記、説明をしておきます。
【優れた演色性】
優れた演色性によりCRI≥96/TLCI≥95+、CRIおよびTLCIインデックス付き、プロの写真撮影に適しています
フルカラーモード対応
フルカラーRGB-HSLモードでは、360種類の色と100の調整可能な飽和レベルがあり、さまざまな色を変更できます。
同時に、10種類の射撃効果が統合されています。よりエキサイティングな光の効果を作成します。
抜群の操作性
大型LCDパネル:AMBITFUL FL80 RGBには、使いやすく便利な大型LCDコントロールパネルがあります。
設定は自動的に保存でき、次にデバイスの電源を入れたときにすぐに使用できます。
リモートコントロールとミュート機能:AMBITFUL FL80 RGBには、5.0Bluetoothリモートコントロールシステムが内蔵されています。
携帯電話アプリからリモート設定ができるので、調整がより便利になります。 (iOS、Androidシステム対応)
内蔵ヒートシンクとファンは、優れた放熱機能を備えています。
リアルタイムの温度制御機能はあなたの写真撮影を保証します。
ボーエンスマウント採用
AMBITFUL FL80 RGBは、Bowensマウントのさまざまなアクセサリと組み合わせることができるBowensマウントを使用しています。
バッテリー運用可能
AMBITFUL FL80RGBは、ビデオ録画、ポートレート、結婚式のシーンなどに適しています。
2つのNP970バッテリーとハンドルを使用すると、いつでも屋外で写真を撮ることができます。