
「ポーズが思いつかない」「指示の言葉が出てこない」
コスプレ撮影でいちばん困るのは、カメラの設定よりも被写体さんへのポーズ指示、という人は多いと思います。実際、私自身もポーズ指示は苦手で、現場ではレイヤーさんにおまかせにしがちです。
それでも撮影が成立しているのは、現場で頑張るのではなく、事前の準備でカバーしているからです。この記事では、ポーズ指示が苦手な私がやっている「作品の下調べ」「ポーズの集め方」「当日の進め方」をまとめます。
指示が得意なカメラマンの教科書ではありません。苦手な人でも真似できる、準備のやり方です。
もくじ
なぜポーズ指示は難しいのか
理由は大きく2つあります。
1つ目は、キャラクターの解釈はレイヤーさんのほうが深いことです。そのキャラらしい仕草や決めポーズは、衣装を用意してきた本人が一番よく分かっています。カメラマンが知らない作品だと、なおさらです。
2つ目は、頭にイメージがあっても言葉にできないことです。「なんかこう、かっこよく」では伝わりません。現場で言葉を探しているうちに空気が止まってしまう、あの感じが苦手意識につながります。
つまり現場で必要なのは、ゼロからポーズを生み出す力よりも、事前に集めた引き出しを、その場で取り出して伝える力です。
前提:「おまかせ」は悪くない
まず前提として、ポーズをレイヤーさんにおまかせすること自体は悪いことではありません。
レイヤーさんは自分の見せ方をよく知っています。どの角度が綺麗に写るか、キャラらしい表情はどれか。おまかせで出てくるポーズは、だいたい正解に近いものです。
問題になるのは、全部おまかせで撮影が進むと似たような写真ばかりになることと、カメラマン側に「こう撮りたい」という画があるときに、それを引き出せないことです。
なので私のやり方は、「ベースはおまかせ。撮りたい画があるときだけ、準備してきたポーズを提案する」という形です。
準備1:作品の下調べをする
ポーズ以前に、キャラクターのイメージを掴んでおくことが効きます。
知っている作品の場合
自分が知っている作品・キャラクターなら、イメージの共有がとても楽です。「あのシーンみたいに」という一言で通じますし、決めポーズの提案もしやすくなります。
知らない作品の場合
知らないキャラクターのときは、動画で調べます。
- アニメ作品:dアニメストアやYouTubeで本編やPVを見る
- ゲーム作品:公式のキャラクターPVがたくさん公開されているので、それを見る
全部を見る必要はありません。見るのはこのあたりで十分です。
- キャラの表情の作り方
- 決めポーズ
- 声や動きから受ける性格の雰囲気
特にゲームのキャラPVは、短い時間で「そのキャラらしさ」が凝縮されているので、時間がないときの下調べに向いています。
レイヤーさん側からすると、作品をまったく知らないカメラマンだと戸惑うことがあるそうです。少しでも下調べをしていくと、撮影前の会話もスムーズになります。
準備2:撮りたいポーズを集める
次に、具体的なポーズの引き出しを集めます。
ネットで探す
作品名やキャラクター名で検索して、公式イラストや他の作例、イラスト作品を見ます。キャラの決めポーズや、衣装の見せ方が分かりやすいものを中心に集めるのがポイントです。
Kindleの無料期間でポーズ集を流し読みする
ここで1つ知識として。Amazon Kindleの読み放題(Kindle Unlimited)には無料体験の期間があって、その間はポージング集やイラスト向けポーズ集だけでなく、カメラ雑誌まで読み放題の対象を流し読みできます。ポーズの勉強をし放題にできるので、「買うほどではないけれど引き出しは増やしたい」というときにちょうどいいです。
ちなみにイラスト向けのポーズ集は、ポーズが分かりやすくデフォルメされているものが多く、キャラクター表現が前提のコスプレ撮影とは相性がいいと感じます。
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準備3:キャプチャ・保存して、直前まで見返す
集めたポーズは、キャプチャしたり保存したりして手元に残します。そして撮影の直前まで見返します。
「覚えたつもり」だと、現場では出てきません。スマホですぐ出せる状態にしておくと、撮影中にも確認できますし、そのままレイヤーさんに見せて共有することもできます。
探すのも保存するのもスマホでやっています。撮影が終わったら、保存した参考画像は消してしまいます。残しておくと溜まる一方ですし、参考画像はその撮影のためのものだからです。
撮影当日のポーズの進め方
ベースはおまかせで撮る
まずはレイヤーさんの得意なポーズで撮ります。最初から指示で固めるより、相手のペースで温まったほうが表情も良くなります。
撮りたい画があるときは「見せる」「提案する」
準備してきたポーズは、言葉だけで説明しようとせず、保存した画像を見せて「こういうのどうですか?」と提案します。画像があると一発で伝わるので、言葉で迷う時間がなくなります。
口頭の指示は小さい調整だけ
口頭で伝えるのは、小さな調整だけに絞ります。
- 目線の向き
- 顔の角度
- 手の位置
- もう少し寄る・引く
小さい指示なら言葉にしやすく、レイヤーさん側も動きやすいです。
併せ・集合写真のポーズはどうする?
複数人の併せでは話が少し変わります。被写体さん側に「こう撮りたい」というイメージがあることが多いので、撮りたい画は事前に聞いておくのが一番確実です。
作品としての撮影ではなく、ただの記念写真であれば、そこまで考えません。2列に並んでもらうなど並び方と、キャラクター同士の距離感(関係性が近いキャラは近く、など)だけを意識して並んでもらいます。
ポーズを頼むときの注意点
- ポーズを強要しない。レイヤーさんが嫌だと感じるポーズを無理にお願いしないのは大前提です。代わりのポーズに切り替えましょう
- 参考画像の扱いに注意。集めた画像はあくまで撮影の参考用です。他の方の写真やイラストを、自分の投稿などに載せるのはやめましょう
- 触って直さない。衣装やウィッグの乱れを直すときも、勝手に触らず、まず声をかけてからにします
まとめ
ポーズ指示が苦手でも、やることはシンプルです。
- 作品の下調べ:知らない作品は動画やキャラPVでイメージを掴む
- ポーズを集める:ネットとKindleのポーズ集で引き出しを作る
- 保存して見返す:キャプチャ・保存して、撮影直前まで見返す
- 現場はおまかせ+提案:ベースはおまかせにして、撮りたい画だけ見せて提案する
現場での引き出しは、事前準備の量で決まります。指示の上手さに自信がなくても、準備ならいくらでも積み上げられます。
撮影そのものの練習方法については、こちらの記事も参考にしてください。
【初心者向け】コスプレ撮影を練習・勉強する方法
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