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Godox S3 ブラケット 比較 S2/S

GodoxのSブラケットは、クリップオンストロボをBowensマウントのアクセサリーに変換するための定番アイテムです。

しかし、初代「S」、第2世代「S2」、そして最新の「S3」と3世代が存在するため、「どれを選べばいいか分からない」「S3に買い替えるメリットはあるのか?」と迷う方も多いでしょう。

本記事では、3世代のSブラケットを徹底的に比較し、その具体的な違いと、あなたの撮影スタイルに最適なモデルの選び方を解説します。この記事を読めば、Godox Sブラケットの軽量化、機能、価格、対応ストロボ(丸形・角形)など、購入前に知りたい全ての疑問が解消され、最適な一台を見つけられるはずです。

 

Godox Sブラケットとは?S・S2・S3の世代ごとの進化ポイント

Sブラケットの基本機能

Godox Sブラケットは、クリップオンストロボ(スピードライト)を、Bowensマウント規格の大型アクセサリーに接続するためのアダプターです。

またS2ブラケットからは円形タイプのストロボにも対応し、Godox V1やGodox AD100などでもボーエンスマウントのソフトボックスを使用できるようになります。

これにより、コンパクトなストロボであっても、大型のソフトボックス、オクタゴン、ビューティーディッシュなどのプロフェッショナルなライティング機材を使用することが可能となり、光の質と自由度を飛躍的に向上させます。

S・S2・S3の主な違いと進化

  • 初代S: シンプルな設計で主に角形ストロボを想定。
    詳細はこちら: Godox S-type Bracket 公式ページ
  • 第2世代S2: クリップ部の調整機構が改良され、丸形ストロボに対応。汎用性が大幅に向上しました。
    詳細はこちら: Godox S2 Bracket 公式ページ
  • 第3世代S3: S2の汎用性を維持しつつ、外寸と重量がさらに削減され、携帯性に特化した最新の設計が施されています。
    詳細はこちら: Godox S3 Bracket 公式ページ第3世代S3: S2の汎用性を維持しつつ、外寸と重量がさらに削減され、携帯性に特化した最新の設計が施されています。

【主要スペック】Godox S/S2/S3の具体的な違いを比較検証

Godox S3の軽量化はどれくらい?サイズ・重量の比較

機材の重さはロケ撮影の負担に直結します。S3の最大の進化点の一つが、このサイズと重量です。以下の表で、3世代のモデルを比較します。

モデル 外寸(幅×高さ×奥行)※ 重量 特徴・補足
Sブラケット(初代) 15.5 × 215 × 100 mm 約430g ツバあり。奥行は小さいが高さあり。
S2ブラケット 155 × 230(175) × 182 mm 約560g ツバあり。ライトスタンド接続が裏にでっぱるため厚みがある。丸形ヘッド対応。
S3ブラケット 125 × 220(175) × 90 mm 約440g ツバがなし。ライトスタンド接続が裏にでっぱるため厚みがある。丸形ヘッド対応。

※外寸は折りたたしていない場合のサイズ。S2,S3の()内の数字は折り畳み時のサイズ。

初代Sブラケットは約600gと最も重く、厚みもあるため機材バッグ内でスペースを取ります。

第2世代のS2ブラケットが約560gと、初代S型からわずか40gしか軽量化されていない点です。S2の進化は主に汎用性に注力されており、携帯性にはほとんど寄与していませんでした。

最新のS3ブラケットは約450gと、S2から一気に110gの軽量化を実現しています。この重量削減と、外寸の「厚さも大幅に薄く」という変更が、S3の最大のセールスポイントです。

軽量化されたS3は、持ち運びの負担を大幅に軽減し、特にロケ撮影や頻繁な機材移動が多いフォトグラファーにとって大きなメリットとなります。

特に、折りたたんで機材バッグに収納する際の形状には、一長一短があります。初代S型は全体的に厚み(高さ)がありますが、前後の出っ張りが少なく収納しやすい形状です。

一方、S2/S3は高さ(厚み)は抑えられていますが、ストロボを固定するためのクランプ機構やネジの一部が後方に突き出す構造になっており、収納時にデッドスペースを作る原因になることがあります。しかし、S3はマウントの幅がスリム化されているため、S2に比べて収納性が向上しています。

S/S2/S3 クリップ構造の汎用性とストロボへの対応(丸形/角形)

ストロボヘッドの形状は、Sブラケット選びの重要なポイントです。

S2以降のモデルは、クリップ幅の柔軟性が高まり、丸形(V1など)と角形(TT685、V860IIIなど)の両方のストロボヘッド形状に対応しています。これにより、幅広い種類のクリップオンストロボを使用可能です。

初代S型では、主に角形ストロボを想定した設計のため、丸形ストロボの安定した固定は困難でした。(というか無理)

V1などの丸形ヘッドストロボを使用する場合は、S2またはS3が必須となります。

S3ブラケットはV350などデュアルストロボ装着の可能性

S3ブラケットは、V350などの極めて小型なクリップオンストロボを2灯並列で装着できる構造になっていることが特徴です。

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【デュアル装着のメリット】
リサイクルタイムの短縮と負担軽減: 同じ光量を得るために1灯あたりの出力を抑えることで、リサイクルタイムの短縮やオーバーヒートの防止に繋がります。

光量の増加: 2灯並列で発光させた場合、光量は理論上**約2倍(F値で約1段分)**に増加します。大光量が必要なシーンで、コンパクトなストロボでも対応できる可能性が広がります。

しかし、このデュアルストロボ装着は、V350のように本体が非常にスリムなモデルに限定されます。 TT600やV860III、AD200Proなどの標準サイズのストロボでは、本体の横幅や厚みのため、2台の固定は困難です。この機能がV350に限定される点は、購入前に確認すべき重要な注意点です。

実際V350はGN36で2つ並べたところでGN72とGodox V1とほぼ同じ明るさなのでわざわざ2つ使うメリットは少ないかもしれませんね。
普段V350の複数ライティングで足りてる人がたまにもっとパワーが必要な時につかうくらいかな。

 

S2とS3で進化したチルト機能・固定力の耐久性比較

ブラケットの角度調整機構(チルト機能)は、重いアクセサリーを装着した際の安定性に影響します。
S型はギア式:微調整が難しく、段階的な動きでした。
S2/S3はフリクション式:スムーズで任意の角度で確実に固定が可能。重いソフトボックスやアンブレラを装着しても、狙った角度をしっかり保持できます。

【長期使用による固定力の低下】

初代S型ブラケットは、長期間(数年)使用すると、角度調整部の締め付けが徐々に弱くなる傾向が見られました。重いソフトボックスを装着している場合、ネジを非常に強く締め込まないと垂れ下がってしまう状態になることが多々あります。
一方、S2とS3は堅牢性が高く、フリクション式への変更も相まって、固定力が大幅に向上しています。

【V1やAD100Proなどの円形ヘッド・小型モノブロック装着時のスペーサーと紛失リスク】

S2ブラケットとS3ブラケットは、V1などの円形ヘッドストロボや、AD100Pro、AD300Proなどの小型モノブロックストロボを装着する際、本体に元から装着されているゴム製のスペーサー(ガスケット)を取り外すことが必須となります。
しかし、この取り外したスペーサーは非常に小さく、撮影現場や機材バッグの中で紛失しやすいという実用上のデメリットがあるため、S2/S3ユーザーはスペーサーの保管場所に細心の注意が必要です。初代S型ブラケットには、このような取り外し可能なスペーサー機構は存在しないため、紛失の心配はありません。

【アンブレラ固定機構の比較】

S2ブラケットではアンブレラ穴に固定ネジがなく、押し込み式で固定力が心許なかったのに対し、最新のS3ブラケットでは、穴がブラケットの中心付近に配置された上で、確実に固定できるネジが復活し、アンブレラ使用時の利便性と安全性が大幅に向上しています。

 

S3の価格差に見合うか?コストパフォーマンスの評価

Amazonなどの主要な販売店において、S2ブラケットと最新のS3ブラケットが同価格帯で販売されている現在、S2を積極的に選ぶ意味はほとんどありません。S3はS2が持つすべての機能(丸形・角形対応、フリクション式チルト)を網羅した上で、約110gの軽量化、薄型化、アンブレラ固定ネジの復活という決定的な優位性を持っています。

初代Sブラケットは後ろの出っ張りが無いのが良いところですが丸形ストロボに対応できないのが大問題。

よって価格が同じであれば、S3を選ぶのが圧倒的に賢明な選択と言えるでしょう。

Godox S/S2/S3 ユーザー別最適な選び方と判断基準

予算重視・初心者には「S」を選ぶ理由と妥協点

初代Sブラケットは、S3と比較して価格が大幅に安価な場合にのみ検討する価値があります。

実際2025年現在では3割ほど安くなっています。

メリット: S3よりも安価であれば、初期投資を抑えたい初心者には選択肢となりえます。

デメリット:角型ストロボでしか使用できないので特にV1などの丸形ストロボを使用する予定がある場合は、S型は避けるべき。

Godoxの正方形ソフトボックスに付属しているのはSブラケットが多いので購入時は注意してくださいね。

S2ブラケットの選択肢がほぼ無くなった理由

前述の通り、S2ブラケットとS3ブラケットが同価格帯で販売されている現状では、S2を積極的に選ぶ意味はほとんどありません。

S3はS2の上位互換にあたる機能を持つため、S2が極端に安価なセール時を除き、S2を選ぶ必要性はありません。

S2が発売された当初は画期的な進化でしたが、S3の登場により、その優位性は完全に失われたと言えるでしょう。

最新の軽量・コンパクト性を追求するなら「S3」が最適な理由

S3は、「究極の携帯性」と「最新の操作性」を求めるユーザーのためのモデルであり、現時点で最も推奨できるブラケットです。

S2と同等の価格で、以下のメリットが得られます。

約110gの軽量化と薄型化: ロケ撮影や機材の持ち運びが格段に楽になります。

アンブレラ固定ネジの復活: アンブレラ使用時の安定性と利便性が大幅に向上。

S2の汎用性を完全に網羅: 丸形・角形ストロボの両方に対応し、フリクション式チルトで確実な固定力。

新規購入、または初代S型からの買い替えを検討している全ての方にとって、S3は現状のもっとも良いですね。

Godox Sブラケットまとめ

S3ブラケットは、軽量性、コンパクト性、そして操作性において現時点でGodoxが提供する最高のSブラケットです。

S2と価格差がない現状では、S2を選ぶ理由が見当たらないほどの圧倒的な優位性を持っています。

これから新規に購入する、または初代S型からの買い替えを検討しているなら、迷わずS3を選ぶべきと言えます。

ただし、V1やAD100Proなどの円形ヘッドストロボ装着時にスペーサーの取り外しが必要となる点、V350以外のストロボではデュアル装着が困難な点など、いくつかの注意点も理解した上で選択しましょう。

2025年現在、ほとんどのユーザーにとってGodox S3ブラケットが最適な選択肢です。

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