この記事ではスティック型LEDビデオライトのSOONPHO P13のレビューをします。
スティック型のLEDライトが欲しくなっていろいろ見ていたけど長いものは高すぎる!
そんなことで30cmクラスの一番短いものを見ていたらお値段以上に性能がよいLEDライトを見つけたので紹介します。
SOONPHO P13は長さ約30cm、重さ265g、それでいて100%発光で2時間使えるライト。
同じ長さのNANLITE PavoTube 6Cを使用させてもらったこともあるのですが比較しても見劣りしないスペックを持っていたりします。
そんなSOONPHO P13を自腹で2本購入したので紹介していきます。
SOONPHO P13ってどこのメーカー?
SOONPHO P13は映像関連の機材を扱うTongliという中国のメーカーみたいですね。
GodoxやVitrox、SOONPHOなどの正規代理店もしているとか。
まあ、これだけではよくわからないしいいメーカーかどうかは信じようもないですよね。
日本語のツイッターアカウントも存在しています。
→https://twitter.com/Soonpho_Offical
販売ページにも以下のように記載されているのでAmazonで購入する限りは初期不良対応も比較的安心です。
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▍メーカー保証について
※1. 購入者の日本人のお客様に心配しなく購入していただくために、こちらは日本語での説明書とアフターサポートを実施させていただいております。※2. ご注文日から12ヶ月の間、商品を再購入したお客様を対象に、通常12ヶ月の製品保証を18ヶ月へ自動延長致します。
※3. 上記①、②の保証は、販売者がTONGLI-JPNの場合に限ります。
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SOONPHO P13の性能やスペックについて
解らないメーカーだと製品のスペックもスペックを見ても信じにくいですよね。
amazonの商品購入ページには以下のように記載されています。まずはこれを前提に確認していきましょう。
パワー | 10W |
内蔵バッテリー | 3.7V/4000mAh |
色温度 | 2500K〜8500K |
調光範囲 | 0〜100 % |
照度(ルクス) | 1600lx(0.3m、5500k) |
TLCI | ≥97 |
CRI | ≥97 |
連続照射時間 | 10W出力で約120Min(2500Kまたは8500K) |
寸法 | 290*45*45mm |
重量 | 265g |
一般的にCRIやTLCIは97以上あれば問題はないのですがこの数値はお高い機材を使わないと測定できないのでとりあえずおいておきましょう。
SOONPHO P13は細長いスティック型のLEDライト
自分はLEDライトとしてモノブロック型や四角いものをすでに所持しています。
SOONPHO P13は縦長の棒状のライト。
長さは29cmで実際の発光面は27cmほど。
そのため光がいままでのLEDライトより広範囲から被写体を照らしてくれます。
製品の内容としては本体と三脚、USBケーブルのみのため充電にはアダプターは必要になります。
たいていの人なら持っているので大丈夫かと思いますが注意してください。
Pavotubeのようにストラップキャリーケースなどは付属しません。
でも本体の上面と下面にはカメラや三脚で使用されている1/4インチネジ穴が空いています。
そのため必要であれば1/4インチのスラップ用ネジと100均で購入できるストラップを付けることも簡単にできますね。
光は色温度を変えられるバイカラーモードとフルカラーモード、点滅などの発光を行うエフェクトモードを搭載しています。
私は写真メインなのでエフェクトモードは使わないのでレビュー外ですね。
そのため三脚やライトスタンドなどに取り付けることもできるし小さな雲台を使えば角度も変えられるし便利。
また1/4のネジを使用すれば2本をつなげて使用することも可能です。
SOONPHO P13の光量
SOONPHO P13の光量は 1600lx(0.3m、5500k) とスペック上では記載されています。
この数値は結構明るく直視していられない明るさです。
半分の50%でも十分眩しいです。
ちなみにNANLITE PavoTube 6Cでは1533lx(0.3m、5600k)と記載されています。
100ケルビンほど違いますがお値段が倍以上するPavoTube 6Cをほぼ同等の明るさです。
この明るさは30cm程度の他のスティック型LEDライトを見ても明るいライトの部類になります。
安いLEDライトは暗いという印象を払拭してくれました。
実際に部屋を暗くして30cmの距離で50%の明るさ、色温度5200Kで照度計を使用して測定してみたところ
ほぼ800lxの表示になりました。スペック上の値とほぼ同じですね。
スティック型ライトの明るさ比較は下の記事でもしているので参考に。
SOONPHO P13の重さ
SOONPHO P13の重さは265gとわりと軽量で片手で振り回せる重さです。
安いと本体の質感が気になる所ですがまったく問題ありません。
白い部分も適度に厚みがあるのかしっかりしていますし背面の黒い部分はプラスチックではなくアルミ製のためとても丈夫です。(Pavotubeを使用したこともありますが同じくらいの質感と思ってもらっても遜色ないですね。)
SOONPHO P13のバッテリーの持ち時間(連続照射時間)
個人的にはSOONPHO P13の最大のメリットとも言えるのがバッテリーの持ち時間。
販売ページには連続照射時間で2時間以上と書かれていますが、これはPavoTube 6Cの2倍以上になります。
実際はどうなのか?
購入し実用レベルの50%で発光させていたところ4時間以上問題なく点灯していました。
4000mAhのバッテリー容量は伊達ではありませんね。(ちなみにPavotube6Cは2200mAh。)
1回の撮影で4時間以上連続発光させることって少ないので十分な使用時間ですね。
SOONPHO P13の充電はタイプCで空の状態から満充電まで2時間以上かかるのはしかたないですね。
またタイプCからモバイルバッテリー経由で充電しながら発光もできるのでいざというときも安心です。
SOONPHO P13は磁石内蔵で角度も変えられる
SOONPHO P13の本体には両端に磁石が付いています。
しかもこの磁石回転させることができるので壁に磁石で取り付けたときの発光角度を変えられる優れもの。
ほかのスティック型LEDライトで角度を変えられるものはほとんどないので良いですね。
ちなみにPavoTube 6Cは固定です。
SOONPHO P13の欠点
良いことばかりSOONPHO P13ですが問題点もあります。
それはリモコン操作ができないことです。
他のLEDライトの中には専用のリモコンやスマホアプリから遠隔で色を変えることができるものがあります。
SOONPHO P13ではその遠隔操作ができません。
でも個人的には遠隔操作ってそんなに必要とは思わないんですよね。
モノブロック式のLEDライトを持っていますが色変える時は直接本体を操作することのほうが多いので。
足場がないと届かないような場所に設置したりしなければリモコンって不要なんじゃないかなと思います。
むしろSOONPHO P13ではスマホアプリと接続するためにBluetoothの待ち受けに常時電力を消費しないのでその分バッテリーの持ちがよくなっているとも言えるのではないでしょうか?
SOONPHO P13の使い方
SOONPHO P13は本体の操作だけで行うので簡単に操作手順も書いておきます。
マニュアルも付属していますし日本語でも記載されているので問題はないかもしれないですが購入前に気になる人もいるかもしれないので記載しておきますね。
ボタンの印字が少し薄いんですよね。もっと濃くしてほしい気がします。
電源の入れ方、切り方
電源は電源ボタンの長押しで起動します。
逆に点灯中の電源ボタン長押しで消灯します。
モードの切り替え
SOONPHO P13では色温度調整のCCTモード、フルカラーのHSLモード、エフェクトモードがあります。
このモードの切り替えにはモードボタンを長押しすることで CCT->HSL->エフェクト->CCT と切り替わります。
ちなみにSOONPHO P13は電源オフしたときの明るさやモードを記憶しているようです。
CCTモード
CCTモードはいわゆる色温度変更モード
モードボタン短押しで明るさと色味を切り替えます。
色温度、明るさは+、-ボタンで行います。
HSIモード
モードボタン短押しで明るさと色味を切り替え、色味はH,Sの切り替えは上下ボタンで切り替えます。
SOONPHO P13まとめ
ということでSOONPHO P13のレビューでした。
30cmのスティック型LEDライトでは一番良い製品なのではないでしょうか?
同じ長さであるPavoTube 6Cと比較しても性能面では上回っている点もありますし、なんといってもバッテリーの持ち時間が圧倒的に長いのがいいですね。
2本程度であれば遠隔操作をすることもほとんど必要ないのでリモコン機能がないのはデメリットではないです。
それでも有名なメーカーを信用したいのであればPavoTube 6Cを購入すればいいでしょう。
趣味で使用するならこれで十分。
個人的には60cmや100cmも発売してくれないかなぁと思ってみたりします。