
コスプレ撮影で被写体をキレイに盛るために必須の機材、それがソフトボックスです 。
しかし、いざ買おうと探すと、形、サイズ、価格帯、そして組み立て方式があまりにも多すぎて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。特に、暗い更衣室やスタジオで手間取らずにサッと組み立てられるかは、撮影の成功を左右する重要なポイントです。
この記事では、コスプレ撮影に特化し、失敗しないソフトボックスの選び方を徹底解説します。「ワンタッチ式」など移動のストレスを激減させる組み立てタイプから、あなたの撮影スタイルに合った最適なサイズまで、初心者でも自信を持って選べるようまとめました。
この記事を読めば、もう形状やサイズでソフトボックス選びに迷いません。
もくじ
ソフトボックスがコスプレ撮影で必要な理由
ソフトボックスは、ストロボの光を調整し、被写体をより魅力的に撮影するために重要です 。
それぞれの理由について確認していきましょう。
- ストロボの影を柔らかくし明暗の境をキレイなグラデーションにする
- キャッチライトやハイライトの形状を整える
- 光の方向性をコントロールする
- 被写体を盛る
ソフトボックスの使い方に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
ストロボの影を柔らかくし明暗の境をキレイなグラデーションにする
ソフトボックスを使用することでストロボの光る面を大きくすることができます。
それにより被写体に対して発光面の大きさで照らされることにより被写体にできる影の境目がグラデーション上になり非常に柔らかくなります。
キャッチライトやハイライトの形状を整える
発光面を大きくすることで被写体にできるハイライトを明確にできます。
特にレイヤーさんの目に映るソフトボックスの光によりキラキラした感じを表現できるようになります。とくに円形のソフトボックスを使用すると、目に入る光が丸くなります
光の方向性をコントロールする
ストロボの光は直線状で中心が強く周囲に向かってよわくなる傾向があります。
これをソフトボックスを使うことでソフトボックス内で乱反射させソフトボックスから出る光に方向性を持たせつつ均一にすることができます。
さらにグリッド(ハニカム)を追加することで、光のこぼれをさらに抑え、より精密なコントロールが可能です。
被写体を盛る
被写体の肌に光がまんべんなく当たるようになり、毛穴や吹き出物によるデコボコが目立たなくなり、結果として滑らかな肌に見せることができます 。
肌の質感を残すより2次元的な表現を必要とするコスプレの撮影では非常に重要な意味があります 。
何より被写体さんによろこんでもらえます。
ソフトボックスの形による違い
ソフトボックスの形はいろいろありますよね
- 正方形
- 長方形
- 八角形(オクタ)
- 円形
どれが良いとかいうのは実はありめせん。どれも良いとこ、悪いとこがありますね。
それぞれ実施に使用してみた感想を記載しておきます。
正方形

正方形のソフトはレフ板などと同じでねじって折り畳むタイプのソフトボックスがほとんどですね。
メーカーはいくつかありますがサイズは60x60や80x80というサイズ感ですね。
個人的には80cmが好きでいまでも使用しています。
折りたたんでカメラバックの横にぶら下げて持っていけるのが便利ですね。
ライトスタンドとの取り付けにS型ブラケットを必要とします。
2025年にGodoxから発売されたS3ブラケットではこの折り畳み式の正方形のソフトボックスを使用することができないので注意してください。
Sブラケットの比較と選び方については以下の記事を参考にしてください。
ソフトボックスとS型ブラケットとのセットで販売されていることも多いので持っていない場合はSブラケットやS2ブラケットを別途購入するかセットを購入します。
折り畳みはかなりコツがいるので購入したら家で折り畳みの練習をしましょう。
ソフトボックス自体はお安めの価格ですが折り畳みの問題があるので初心者にはおすすめしにくいです。
自分は最初にこれを買って初回スタジオに持って行ったときは折り畳めずに三角形のまま持って帰りましたからw
長方形
大きさ的には60×90、30×120などいろいろなサイズがあります。
長方形なので丸形より同じ長さで面積が大きくなり広い面を照らしたい場合に便利。
一般的なソフトボックスは長方形が多く骨が少ないので組み立て安いというのがありますね。
長方形ですがストロボは真ん中に取り付けるので真ん中に比べて四隅のほうが若干光が弱くなります。
最近はワンタッチでたためる60×90cmの傘タイプなど簡単にセッティングできるものもあります。
八角形(オクタ)、円形

オクタ、円形になってくると骨がワンタッチで組み立てられたり、傘のように開くだけで組み立てが完了するものが増えてきます。
そのため最初に購入するソフトボックスとしてあまり大きくない丸形のソフトボックスをお勧めします。
まだ八角形のソフトボックスの中には組み立てが大変なものが販売されていますので価格の安い場合は良くチェックしましょう。
組み立てが簡単なものは若干価格が高めなですがここは頑張りましょう。
また八角形や円形のソフトボックスを使用することで被写体の目に入るソフトボックスの光が丸くなります。
バストアップなど顔をアップめに撮影する場合は目に入るハイライトが丸くなるので盛れる場合が多いですね。
【最重要】初心者は「ワンタッチ式」以外買ってはいけない!タイプ別3つの選び方

コスプレ撮影において、画質と同じくらい重要なのが「組み立ての早さ」と「持ち運びやすさ」です。
ネットで安いからといって上の写真のような「ロッド(棒)を1本ずつ差し込むタイプ」を買うと、暗い更衣室やスタジオでの組み立てで汗だくになり、撮影前に疲れてしまいます。
というよりかなりロッドの取り外しに力が必要で女性には非常に難しいと思います。
ソフトボックスを買う際は、必ず「ボーエンズ(Bowens)マウント」対応のものを選びましょう。
Godoxなどの主要なストロボアクセサリは、ほぼ全てボーエンズマウントで統一されています。
初心者は可能な限り「ワンタッチ(折りたたみ)式」を選びましょう。
ただし、同じワンタッチ式でも「畳んだ時の形」によって大きく3つのタイプに分かれます。
自分は電車での移動が主になるので最近は平らに折りたためるソフトボックスを複数持ってスタジオに行っています。
筒形1つは平らなもの3つ分くらいの場所を取るのでこの辺が許容できるかで選んでください。
①【SMDV・フリップ型】電車移動派の神機材!キャリーに収まる「平らな」形状
2025年に購入したソフトボックスの中でとにかくオススメなのが平に折りたためる形状のソフトボックス。SMDVというメーカーが最初に発売を開始したものですが最近は安価なものも発売されているのでその中から選びたいですね。
- おすすめな人:電車・バス移動メイン、荷物をキャリーケース1つにまとめたい人
- 特徴:マウント部分からパタンと折れる独自機構で、畳むと「平ら」になり持ち運びに便利。
- メリット:一般的な旅行用キャリーケース(スーツケース)にすっぽり収まります。機動力が最強です。
- デメリット:構造が複雑なため、価格は少し高めです(1.5万~)。
②【アンブレラ型】コスパ最強!安くて軽いが「長さ」に注意
傘と同じように真ん中のシャフトをもって開くタイプのソフトボックスです。
- おすすめな人:とにかく安く始めたい人、
- 特徴:普通の雨傘のような構造です。S型ブラケットかアンブレラホルダーが必要になります。
- メリット:3,000円〜5,000円程度と非常に安価です。
- デメリット:ソフトボックスの下から差し込むタイプはソフトボックスの傾きに制限がかかります。
③【筒形(クイックリリース)】頑丈でカッコいいが「重さと太さ」がある
見た目がプロっぽく、頑丈な作りが特徴です。
- おすすめな人:車移動の人、スタジオに常設する人、体力に自信がある人
- 特徴:マウント一体型で、ロッドを一本ずつロックして開くタイプ。畳むと「太い円柱状(筒形)」になります。
- メリット:骨組みが太く頑丈です。
- デメリット:重くて嵩張ります。構造上ボーエンスマウントの直径の太さになるので複数持ち歩くのは困難です。
【ソフトボックスのサイズの選び方】「写り」だけでなく「会場のルールと広さ」で決める
「大は小を兼ねる」と言いますが、コスプレ撮影においては「大は場所を選ぶ」ため注意が必要です。
スタジオの広さやイベントの規約に合わせてサイズを選びましょう。
【60cm以下】イベント・アコスタ参加ならこのサイズ
コミケやアコスタなどのイベントでは、「機材の展開サイズ制限」がある場合や、混雑していて大きな機材を広げると危険な場合があります。
イベント参加がメインなら、取り回しが良く周囲の迷惑になりにくい50cm〜60cmを選びましょう。片手で持って撮影する「手持ちライティング」もしやすいサイズです。
【80cm前後】日本のシェアスタジオに最適な「標準サイズ」
一般的なシェアスタジオのブース(6畳〜8畳程度)で使うなら、80cm前後(オクタゴン)が最もおすすめです。
これ以上大きい(90cm〜120cm)と、家具や壁にぶつかって展開できなかったり、被写体との距離が取れずに撮影が難しくなる「引きが取れない」問題が発生します。
バストアップから全身撮影まで幅広く対応でき、狭いスタジオでもギリギリ運用可能な「失敗しないサイズ」です。
規約に注意
シェアスタジオやイベントでは機材制限を設けている場合があります。
ソフトボックスは80cm以内とかストロボは2灯までとかですね。
大きなソフトボックスはその分光がやわらかく広範囲を明るくできて良いのですがスタジオやイベントの規約で使用できない場合があります。
そのため一概に大きなものを購入すればよいというわけではないので注意してくださいね。
ソフトボックスにグリッドは必要か?

ソフトボックスの特徴の1つとしてグリッドという黒い升目を取り付けることができることがあります。
グリッドはソフトボックスからでる光をより直線的にし拡散することを抑えるためのものです。
主に必要な場所にできるだけ絞って光を当てたい場合に使用することになります。
コスプレ撮影ではスタジオが狭く背景にあたる光を減らしたい場合にグリッドを付けることが多いので背景暗めのカッコイイ写真を撮影したいと思うならグリッドはあったほうが便利です。
注意したいのがソフトボックスによってはグリッドが付属していなかったり別売りになっているものもあるということです。そのため購入時に最初から付属しているものを購入することをお勧めしておきます。
高級ソフトボックスと格安ソフトボックス違いとは?
高級なソフトボックスと格安なソフトボックスの違いってなんだろうって思うことありますよね。
もちろんブランドという性能に関係ないところでの価格差があったりもします。
この価格差が大きすぎて趣味で購入するのにProfotoなどは高すぎる!じゃあ何が違うんだと思いますよね。
実際に異なる点は以下
- ディフューザーや内側材質の質
- 本体の丈夫さ
本体の丈夫さは骨の丈夫さや耐久度の問題。ディフューザーや内側の材質によりストロボの光を色温度の変更を最小限にして反射してくれたりします。
安いソフトボックスだとディフューザーを通ることで若干青っぽくなってしまったりします。
色の正確性を意識するプロの仕様としては問題があったりしますがそこまで色の変化を気にしない趣味撮影では格安のソフトボックスではそれほど気にしなくてよかったりします。
折り畳み式のソフトボックスだと耐久性が弱かったりするものも。
| 特徴 | Profoto (プロフォト) | Godox (ゴドックス) |
|---|---|---|
| 価格帯 | 高価 | 比較的安価 (コストパフォーマンスに優れる) |
| 品質・耐久性 | 非常に高い。プロの過酷な現場での信頼性が高い。 | 良好。最近のモデルは品質が向上している。 |
| 光の質・均一性 | 一般的に非常に優れており、色の再現性も高いとされる。 | 良好。一部のテストではProfotoとほぼ同じか、それ以上の結果が出ることもある。 |
| 操作性・システム | 直感的で使いやすい。ストロボ本体との連携もスムーズ。 | 機能的だが、操作や説明書が分かりにくい場合がある。多種の機材が豊富。 |
| 互換性 | 独自のProfotoマウントを採用している製品が多い。 | Bowensマウントなど、汎用的なマウントを採用しているソフトボックスが多い。 |
クリップオンストロボ直付けディフューザーがソフトボックスに劣る理由
いろいろなカメラグッズを購入してきましたのでもちろん買ったはいいけどほとんど効果がなく損した気分になった機材もあったりします。
主にストロボに直接つける商品で失敗したなというものを紹介します。
ストロボの光が硬すぎて影が濃くでてしまうことに悩んだ人が良く購入するのがこのストロボディフューザーと呼ばれるグッズ、これが失敗します。
ストロボに直接つけるのですが気休めになるかならないかという感じ。
ストロボに近いところで撮影するならいいんでしょうけど1メールも離れるとなくてもあまり変わらないなってことになりました。
コスプレ撮影で趣味にかけられる限界があるのでお金の無駄ににならないよう選ばないほうが良いかと思います。
まとめ:自分の移動スタイルに合わせて選ぼう
今回はコスプレ撮影に特化したソフトボックスの選び方をご紹介しました。
最後に、移動スタイル別のおすすめをまとめます。
- 🚃 電車移動・荷物を減らしたい人
SMDV Flipタイプ(平らになる)
価格は高いですが、キャリーケースに入るので移動のストレスが激減します。
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アンブレラ型(Godoxなど)
コスパ最強です。長さがあるので三脚ケースで運びましょう。S型ブラケットも忘れずに。
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