
「憧れのレイヤーさんを最高に可愛く撮りたい!」
そんな熱い思いでカメラを手にしたあなたを、最初に行き詰まらせるのが『レンズ選び』の迷宮ではないでしょうか。
カメラ機材は決して安い買い物ではありません。「せっかく買ったのにスタジオで使えなかった……」
なんて後悔、絶対にしてほしくないんです。
結論からお伝えしましょう。初心者が迷いなく手にすべきは「24-70mm F2.8(またはF4)」の標準ズームレンズ、これに尽きます。
なぜこの一本があなたのカメラマンライフを劇的に変えるのか?
現場の最前線で撮影を続ける私が初心者のためになぜ標準ズームレンズなのかその理由を説明していきます。
もくじ
【結論】コスプレ撮影の初心者が最初に買うべきレンズはコレ!

まず買うべきは「24-70mm F2.8(またはF4)」の標準ズームレンズ
なぜ「標準ズーム」をこれほどまでに推すのか。それは、この一本が圧倒的な万能選手だからです。
理由はとてもシンプルで、これ1本あれば 室内・屋外・イベント・スタジオ のどんなシーンでも対応でき、初心者が最も失敗しにくいから。
- 24mm:狭いスタジオやアップの構図に強い
- 50mm:自然な距離感で万能
- 70mm:圧縮効果でキャラの雰囲気を引き出せる
この3つの焦点距離を1本でカバーできるのが24-70mm。
「どのレンズを買えばいいの?」という初心者の悩みを、最も確実に解決してくれる。
自分はスタジオ撮影では必ず24-70mmF2.8をメインに考えています。
この記事では、
- シーン別の最適レンズ
- 焦点距離の違いと作例
- 単焦点とズームの使い分け
を、現場目線で分かりやすく解説します。
もっと上手くなりたい|二本目以降のレンズ選び
標準ズームで写真の基礎を掴んだら、次のステップを夢見るのもカメラの醍醐味です。
- 望遠ズーム(70-200mm ): 屋外での主役感を引き出すならこれ。背景の整理能力が格段に違います。
- 単焦点(35mm/50mm/85mm): 「この画角が好き!」という確信が持てたら、至高のボケを求めて。
- 超広角レンズ(10-16mm): 壮大なロケーションやダイナミックな構図に
い。レンズの歪みにより顔が長く写ってしまうという問題が発生します。
望遠ズームレンズ(2本目におすすめ)
主に70mmから200mmくらいにズームできるレンズ
屋外での撮影であれば70mm以上があるといいですね。私は屋外撮影だと70-200mmを持っていきます。
望遠レンズは背景がボケやすくなるので屋外で背景が広く撮れる場所であるほど効果を発揮するレンズです。
スタジオではレイヤーさんとの距離や背景との距離があまり確保できないため使う機会が極端に減ります。
広角ズームレンズは趣味
主に24mm以下のズームレンズ。
広角レンズは使用頻度は少なめですが使えるとダイナミックな独特な構図で撮影できるので憧れます。
広角なため背景がより広く写るので狭いスタジオではなかなか使いにくく、天井や壁など背景として成立する必要があるため使えない場合もよくあるんですよね。
屋外だとその制約も減るのでよりダイナミックに構図での撮影が可能です。
広角レンズには魚眼レンズ(フィッシュアイ)というものがありますがこちらはもっと使用頻度が減るのでなくても良いかなと思います。
自分も魚眼レンズを持っていたけど使う頻度はすくなく撮影した写真もレイヤーさんの受けが微妙なことが多く手放しました。
単焦点レンズは慣れてから
単焦点レンズは35mmや50mm、85mmといったズームできないレンズです。
F値が小さかったり背景がボケやすかったりします。
コスプレの撮影でこの画角でしか撮らないというならいいのですがスタジオの制約で50mmでも近すぎて全身撮れないとかいうことも起こることがあるので難しいところ。
そうすると単焦点レンズが何種類も必要になりその分出費も増えていきます。
好きな画角が決まってきたら必要なレンズを買うのがいいかなとおもいます。
レンズ選びのF値はかなり重要
F値は小さいほど背景がボケて良いですが基本的にはF4以下、できればF2.8を用意できた方が良いですね。
ただしF2.8より小さいレンズはピントの合う範囲が狭くキレイに撮るにはカメラの性能に依存しやすくレイヤーさんとの距離もある程度必要になるので自分は使ってません。(持っていたけど売却しました。)
安いズームレンズだとズームしたときにF値が変化するものがある。それはレンズの表記に「F3.5-5.6 」のようにF値が範囲の表記があるレンズのことね。
このようなF値が可変のレンズはコスプレ撮影では選ばない方がよいです。
F値が変わるとは写真の明るさがレンズをズームするだけで変わるということがおこります。
明るさが変わるということはストロボの設定にも影響をあたえます。これだとズームレンズを動かすたびにストロボや背景の明るさを調整しないといけない。
こんなことしてたら撮影のテンポが悪くてしょうがないですよね。
「F2.8通し」や「F4通し」と呼ばれる、ズームしてもF値の数字が変わらないレンズを選ぶのが、撮影に集中するための鉄則です。
レンズのおすすめレベルまとめ表
| レンズの種類 | おすすめ度 | ここが最高! | ここが弱点 |
|---|---|---|---|
| 標準ズーム | ★★★★★ | これ一本で全ての距離に対応可能 | 単焦点ほどのボケはない |
| 単焦点レンズ | ★★★☆☆ | 圧倒的な明るさとボケの美しさ | 自分が動くしかなく、狭いと不便 |
| 望遠ズーム | ★★★☆☆ | 屋外でのプロっぽい浮き立ち感 | 重い・近距離が撮れない |
※横にスクロールして比較をチェック!
初心者におすすめするコスプレ撮影におすすめなレンズはこれ
ここまでの説明で24-70mmの標準ズームレンズがコスプレ撮影を始めようとした場合どのレンズを買えばいいのかがわからないですよね。
でも、どのカメラメーカーでも言えることだけど、カメラメーカーの出している専用レンズが1番カメラ本体、レンズの性能を引き出してくれます。
じゃあメーカーのレンズ買えばいいじゃんと思うよね。
でも高い!!
お金があるなら自分のカメラメーカーと同じレンズを購入すればよいと思います。
初心者としてはできるだけ出費を抑えたいと思いますよね。
そこでおすすめするのがSIGMAとTAMRONなというメーカーの互換レンズ。
互換レンズだけどどちらのメーカーもながくレンズの販売をしてることもあり画質に問題はありません。
純正と比較して5~7割の値段で購入できるのが魅力。
- 高コスパで攻めるなら: Tamron 28-75mm F/2.8 G2。驚くほど軽く、長時間の撮影でも疲れ知らずです。
- 確かな描写力を求めるなら: Sigma 24-70mm F2.8 Art。少し重厚ですが、その分、空気感まで写し取る解像感があります。
最初に単焦点レンズはおすすめしない理由
確かに単焦点レンズは「明るくて安い」魅力的な存在です。
いろんなメーカーに撒き餌レンズと呼ばれる格安なめっちゃボケるレンズがあります。
でも実際50mmで全身撮影したい場合は、レイヤーさんから3メートル以上離れる必要があります。
スタジオによってはレイヤーさんと壁からの距離を考えた場合充分な撮影ができない場合が出てきます。
「全身を撮りたいのに、足が入らない……」
という絶望を避けるためにも、単焦点は撮影スタイルが固まってからお迎えしましょう。
逆に広角の単焦点だけしかないと全身写真ご盛れな
撮影場所別|レンズの使いこなし術
スタジオ撮影:空間を操るテクニック
標準ズームの広角側(24mm)を使いこなし、遠近感による歪みを活かした撮影に挑戦しましょう。
ローアングルから煽るように狙えば、レイヤーさんの脚を驚くほど長く魅せることができます。
屋外撮影:背景を物語の一部に
公園や街中では、望遠側(70mm)を使って背景を適度に圧縮。余計な看板や通行人をボケのなかに消し去ることで、作品としての完成度が一段と高まります。
イベント・即売会:機動力こそが正義
カオスなイベント会場では、立ち位置を確保するのも一苦労。
その場を一歩も動かずに、全身から表情の寄りまで瞬時に切り替えられるズームレンズは、まさに「最強の相棒」です。
コスプレ撮影でレンズを選ぶ上で重要なこと
レンズを交換する行為は、いわば「世界の切り取り方」をアップデートするようなもの。同じカメラ、同じモデルさんでも、レンズが変わるだけで物語の質感がガラリと変化します。
同じカメラでもレンズで写真は全く変わる

レンズによってもたらされる魔法は、主に以下の3つの要素に集約されます。
- 背景のボケ味: レイヤーさんを包み込むような柔らかいボケは、レイヤーさんを異世界の主役へと昇華させます。
- 光を捉える明るさ: わずかな光も味方につけることで、暗いスタジオでも肌の質感を損なうことなく、クリアな描写を可能にします。
- 空間を支配する画角: 迫力ある全身ショットから、心臓の鼓動が聞こえそうなアップまで、自在な表現を支えてくれます。
レイヤーさんのこだわり抜いた衣装やウィッグを、どれだけ美しく残せるか。それはレンズというフィルターをいかに使いこなすかにかかっているのです。
レンズ選びを間違えると起こる困ること
もし撮影場所に合わないレンズを選んでしまうと、現場ではこんな「困った!」に直面するでしょう。
- 「全身が入らない!」: 狭いブースで、後ろに下がれず顔のアップしか撮れないもどかしさ。
- 「ブレて全滅……」: 暗いレンズのせいでシャッター速度が落ち、帰宅してPCで見たら全てがピンボケという悲劇。
- 明るさがまちまち: ストロボ撮影したら写真によって明るさがまちまちに
こんなことがなぜ起こるのかレンズの選び方と一緒に見ていきましょう。
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レンズの基礎知識|買う前に知っておくべきこと
まずは、レンズのスペック表を読み取ることができるように「3つのキーワード」について覚えましょう。
- カメラのマウントとは?
- レンズ表記のmmとは?
- レンズ表記のF値とは?
カメラのマウントとは?
レンズの接合部である「マウント」が一致しなければ、どんなに良いレンズも装着できません。
メーカーごとに独自の形状(SonyならEマウント、CanonならRFマウントなど)があるため、まずはご自身のカメラの「マウント名」を呪文のように覚えてください。
また、SigmaやTamronといった「サードパーティ製」は、純正に負けない描写力をリーズナブルに提供しつついろいろなメーカーに対応したレンズを発売してくれるため、賢い選択肢といえますね。
1. ミラーレス一眼(現行主流)
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| メーカー | マウント名 | センサーサイズ | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| ソニー | Eマウント | フルサイズ / APS-C | シェアが高く、レンズラインナップが非常に豊富。 |
| キヤノン | RFマウント | フルサイズ / APS-C | 最新の光学設計。APS-C専用は「RF-S」。 |
| ニコン | Zマウント | フルサイズ / APS-C | 大口径マウントでレンズ設計の自由度が高い。 |
| 富士フイルム | Xマウント | APS-C | 独自の操作感とフィルムシミュレーションが人気。 |
| 富士フイルム | Gマウント | 中判 | フルサイズより大きなセンサー専用。 |
| パナソニック | Lマウント | フルサイズ | ライカ、シグマとの共同アライアンス。 |
| ライカ | Lマウント | フルサイズ / APS-C | パナソニック、シグマと共通。 |
| シグマ | Lマウント | フルサイズ | パナソニック、ライカと共通。 |
| OM SYSTEM | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | 旧オリンパス。パナソニックと共通規格。 |
| パナソニック | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | OM SYSTEMと共通規格。 |
2. 一眼レフ(従来型)
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| メーカー | マウント名 | センサーサイズ | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| キヤノン | EFマウント | フルサイズ / APS-C | 世界的に普及。APS-C専用は「EF-S」。 |
| ニコン | Fマウント | フルサイズ / APS-C | 1959年から続く伝統のマウント。 |
| ペンタックス | Kマウント | フルサイズ / APS-C | 互換性が高く、古いレンズも使用可能。 |
レンズの「mm」って何?|視界の広さを決める数字
この数字は「焦点距離」と呼ばれ、どれだけ広い範囲を写せるかを決定します。
- 24mm付近(広角): 視界をパッと広げます。狭い空間で全身を収めるための強力な武器です。
- 50mm付近(標準): 人間の自然な眼差しに近い描写。ポートレートの基本と言われる距離感です。
- 70mm以上(望遠): 遠くをグッと引き寄せ、背景をドラマチックにボカします。
F値とは?|ボケの深さと光の通り道
「F2.8」や「F4」という数字は、レンズの開放感を表しています。
「数字が小さいほど、背景がとろけ、暗い場所に強い」と覚えておけば間違いありません。コスプレ界隈では、F2.8通しのズームレンズが「憧れの標準機」として君臨しています。
レンズを長持ちさせる|愛機を守る基本の作法
高いお金をだしてようやく購入したレンズを長く愛でるために。撮影後はブロワーで優しくホコリを払って大事にしたいですね。
また、万が一の事故から前玉を守る「レンズプロテクター」の装着は、もはやカメラマンとしてのマナーとも言えるでしょう。
よくレンズ保護フィルターをつけると画質が落ちるなんて話もありますがkenkoなどの安心できるメーカーのレンズフィルターであれば画質の劣化は気にならないレベルで使えます。
高いレンズに砂埃といった傷の原因になるものがついたり、指紋が思わぬ事故に対処できるので安心のためにつけるとよいでしょう。
私も保護フィルターは常につけっぱなしで使用しています。必須ではないけど少しお金を出して保険を増やしましょう。
まとめ|初心者は標準ズームから始めよう
いかがでしたでしょうか。コスプレ撮影の第一歩は、「24-70mmの標準ズーム」という万能な選択肢から始まります。
- どんな現場でも柔軟に対応できる。
- モデルさんの魅力を最大限に引き出すチャンスを逃さない。
- 何より、撮影そのものが楽しくなる。
機材選びに正解はありませんが、失敗しない「王道」は確実に存在します。
さあ、信頼できる一本を手に、大好きなキャラクターたちが待つ撮影現場へ飛び込みましょう!
コスプレ撮影のレンズ選び:よくある質問
Q. 初心者が最初に1本だけ買うなら、どのレンズがおすすめですか?
A. [cite_start]「24-70mm F2.8(またはF4)」の標準ズームレンズが最もおすすめです [cite: 1, 11][cite_start]。狭いスタジオでの全身撮影から屋外でのポートレートまで、1本で幅広く対応できる圧倒的な万能さがあるからです [cite: 11]。
Q. なぜ単焦点レンズではなく、ズームレンズから始めたほうがいいのですか?
A. [cite_start]単焦点レンズは背景が綺麗にボケますが、画角が固定されているため、狭いスタジオでは「近すぎて全身が入らない」といったトラブルが起こりやすいからです [cite: 11][cite_start]。まずはズームレンズで現場の制約に対応する力をつけ、自分の好きな画角が分かってから単焦点を検討するのが失敗しない流れです [cite: 11]。
Q. 「F値」はどれくらいの数字のものを選べばいいですか?
A. [cite_start]基本的にはF4以下、できればF2.8を用意できるのが理想です [cite: 11][cite_start]。特に、ズームしてもF値が変わらない「F2.8通し」や「F4通し」のレンズを選ぶと、明るさが一定に保たれるため、撮影のテンポが良くなります [cite: 11]。
Q. 純正レンズは高価ですが、シグマやタムロンなどの社外品(サードパーティ製)でも大丈夫ですか?
A. [cite_start]はい、全く問題ありません [cite: 18][cite_start]。SIGMAやTAMRONといったメーカーは長年の実績があり、画質も非常に優れています [cite: 18][cite_start]。純正の5〜7割程度の価格で購入できるため、予算を抑えたい初心者の方には賢い選択肢といえます [cite: 18]。
Q. レンズ保護フィルター(プロテクター)は必要ですか?
A. [cite_start]装着することを強くおすすめします [cite: 18][cite_start]。万一の事故からレンズの前玉を守ることができ、指紋などの汚れも防げます [cite: 18][cite_start]。信頼できるメーカーのフィルターであれば、画質の劣化もほとんど気にならないレベルで使用できます [cite: 18]。


