godoxのストロボの最上位機種であるgodox v1 proのレビューです。
(モノブロックを除いてカメラに直接つけられるGodox製のストロボで)
一番気になるのは前機種のGodox V1との違いですね。
この記事では前機種であるgodox v1との比較も含めてgodox v1 proの性能や特徴、良いところや悪いところを見てみたいと思います。
ちなみにGodox V1 Proは Canon、Nikon、Sony、Fujifilm、Olympus、Panasonicなど主要カメラブランドに対応しています。
残念ながらPentaxはありません。。。。
Godox V1 Proと無印との違い
Godoxからは以前からGodox V1というストロボを販売しています。
今回Proとなったことでどのような点が変わったのかとどのような変更点や違いがあるのか見ていきます。
バッテリーにUSB-C端子が付いた
Godox V1 Pro用のバッテリー(VB30)にUSB-C端子が追加されました。
これによりバッテリーにケーブルを差し込むだけで充電が可能になりました。今までは専用の充電器が必要になっていたのでとても便利になりました。
充電時に本体からバッテリーを取り出すことなく充電ができるのは助かりますね。
逆にGodox V1に付属している充電アダプターでこの新型バッテリーを充電することもできます。
バッテリー容量も若干増えたようで100枚くらい多く撮影ができるようです。でも撮影に持って行って使う分にはほとんど差は感じられません。
前のバッテリーがフル発光約500回なのでフル発光しなければ軽く1000枚以上撮影できてしまいますので普段の撮影ではほぼバッテリー切れを気にすることはありません。
サブフラッシュが付属
ストロボ本体に小さなストロボが付けられます。
サブフラッシュはSU-1というみたいですね。
使わなければ外しておくこともできますし必要な場合は取り付けて使用することができます。
このサブフラッシュはGodoxV1Proの本体正面に取り付けた場合のみ使用できます。
GodoxV1Proでしか使えないといえます。
また注意してほしいのはこのサブフラッシュは本体から離してリモート発光させることはできません。
またストロボ本体を正面向きにしているときは発光しません。
あくまでGodoxV1Pro本体に取り付けた場合にのみ発光することができるフラッシュです。
V860IIIのLEDライトのようなものですね。
Godox V1 Proのバッテリーの互換性
GodoxV1ProのバッテリーはいままでのGodox製品のバッテリーとは違いUSBケーブルを直接差し込んで充電できるメリットがあります。
この新型バッテリーですが上で説明したようにGodoxV1Proに取り付けたままでも充電できます。
ではこの新型バッテリーは前機種のGodoxV1にも互換性があるのか気になるところ。
結論から言うと
GodoxV1Proの新型バッテリーは前機種のGodox V1や四角い発光面のV860IIIのバッテリーとも互換性があります。
特に明記はないのですが新型バッテリーの販売ページにはしっかり
「V1Pro V1 PRO バッテリー VB30 リチウムイオンバッテリー Godox V1PRO-S V1PRO-N V1PRO-C V1PRO-F V1PRO-O V1PRO フラッシュおよび V1 V860III V860III-S V860III-C V860III-N V860III-O V860III-F V850III 用」
と記載されていますからね。
実際、前機種のGodoxV1でも問題なく使えたのでバッテリーが共有できることになり助かります。
Godox V1 Proのメリットとデメリット
Godox V1 Proを自分がスタジオ撮影で何度か使用してみて感じたメリットとデメリットを書いてみようと思います。
Godox V1 Proのメリット
正直言うとGodox V1 Proのメリットってなんだろうって考えてしまいます。
無印のGodox V1を所有しているなら四角いストロボから丸いストロボになったことによるメリットの大半は享受できているので新たなメリットは少なく感じました。
・円形の光源
これは無印のv1でも言えるのですが、ただ発光面が丸くなっただけということもなく光が柔らかくなった感じがあります。
特にコスプレ撮影で白ホリや黒ホリで背景にストロボを当てる場合キレイなグラデーションが出せるというのがいいてすね。
もしいま所持してるストロボが四角いものだけであるなら無印のv1を購入するのもとてもありだと思います。
もちろんAD100やAD300でも同じメリットはあるのでこれらを入手するのもありですね。
GodoxV1Proの価格はGodox AD100より高価でAD300よりは安いという価格帯です。
・バッテリーの充電が楽になった
USBケーブルで直接バッテリーを充電できるようになったのは助かりますね。
さらに充電しながらストロボとしても使えるのでもしものバッテリー切れにも対応できてしまいます。
こうしてメリットとして記載してるけど、このバッテリーは単体でも販売されているんです!!
そのため通常のGodox V1を持っている人も予備バッテリーとしてこちらを購入すれば同じメリットを教授できてしまいます。
・サブフラッシュSU-1
GodoxV1Proの最大の変更点はこのサブフラッシュが付いたこと。
これにより本体のストロボを上向けにし天井バウンスや壁バウンスさせた場合に被写体向けにも光を発光できるようになりました。
直接正面に向けて発光されるので天井バウンスなどで顔に前髪の影ができてしまうなどの問題がある場合に便利ではあります。
逆にGodoxV1Proをカメラから離してリモート発光させる場合はサブフラッシュが使用できないのでこの2方向に発光させることができるというメリットありません。
デメリット
・値段が高くなった。
GodoxV1はもともとGodoxのストロボの中では高級な機種でした。
しかし今回サブフラッシュが付いたことと昨今の円高からか販売価格が前機種の無印 Godox V1と比較しても大きく値上がりしています。
メリットである円形ストロボということでは前機種で良いためサブフラッシュが不要であればGodox V1 Proを使用するメリットはありません。
バッテリーに直接充電ができることだけが必要であれば新型バッテリーだけ購入すればいいのですから。
・サブフラッシュがコスプレ撮影ではあまり使わない。
コスプレ撮影ではカメラに直接ストロボを付けて撮影することは稀。
コスプレ撮影ではストロボはリモートで発光させることがほとんどなんです。
そうするとリモート発光時にはサブフラッシュが使えないためサブフラッシュを使用しません。そうするとコスプレ撮影ではほとんど使う機会がなくなってしまい箱から出さなくなるということになります。
使う機会としては白い天井や壁があってライトスタンドが使用できないイベントでの撮影時くらいでしょうか。そういったイベントはかなり珍しいのではないでしょうか?
このような状態では高いお金出してサブフラッシュ付きを購入するメリットがなくもったいない気がします。
・バッテリーのUSBポートがむき出しなのが気になる。
GodoxV1Proの新型バッテリーにはUSB-C端子が付きましたがこの端子が本体の外側にあります。
もちろんバッテリーを本体につけたまま充電できるというメリットもあります。
しかし充電端子がむき出しだと気になることもあります。
雨の中でストロボを使用するような場合、一応ビニール袋をかぶせて使用しますが端子がむき出しだとやっぱり気になってしまいます。
100円ショップではUSB-C端子用のゴム製のフタが販売されているのでつけておくと多少安心感が増しますね。
Godox V1 Proのスペックを比較
スペック
Godox V1 Pro | Godox V1 | |
光量 | 76Ws | 76Ws |
ガイドナンバー | 70m(ISO 100, 200mm) | 70m(ISO 100, 200mm) |
発光角度 | 20-200mm | 28-105mm |
内蔵ワイヤレス | 2.4GHz | 2.4GHz |
ワイヤレス通信距離 | 100m以内 | 100m以内 |
同期速度 | 最短1/8000秒 | 最短1/8000秒 |
電源 | リチウムイオンバッテリー | リチウムイオンバッテリー |
バッテリー | フル発光約650回 | フル発光約480回 |
充電時間 | 約2.2時間 | 約2.2時間 |
寸法 | W78×H173×D55mm | W76×H197×D93mm |
重量 | 458g(バッテリー含む) | 530g(バッテリー含む) |
godox V1 Proのスペックは本体としては無印版のgodox V1とほぼ同じです。
出力や円形であることなど本体の使用感もほぼ同じです。
異なる点としては上に記載したバッテリー、サブフラッシュの異能追加のみになります。
主な特徴
- TTL/マニュアル切り替え対応
- HSS(ハイスピードシンクロ)対応
- 2.4GHzワイヤレス通信機能内蔵
- サブフラッシュ機能搭載
- Type-C USB充電ポート装備
Godox V1 Proは、高出力、高速同期、ワイヤレス機能に加え、サブフラッシュ機能など、多彩な機能を備えたプロ向けのフラッシュユニットです。
上3つは無印GodoxV1でももちろん実現済みの機能です。
Godox V1 Proの操作感
基本的なボタン/ダイヤルの配置と操作性は無印のv1と同じです。
異なる点はサブフラッシュの項目が増えたくらいです。
サブフラッシュを付けてなければ形だけでは見分けがつかないくらい。
実際には発光部分の円筒が少し長くなっています。
サブフラッシュの設定画面は通常モードでしか選択できず、リモート設定では設定画面は出てきません。
LCDパネルは最近のGodoxのストロボにあるように見やすくなっており視認性は抜群に良いですね。
Godox V1 Proの大きさ、重さ
Godox V1 Proの大きさは前機種のgodox v1より円筒部分が少し大きくなっているけどカメラバッグに入れた感じだと変わらないですね。
一緒にTT600も持ち歩いていますが若干厚さが大きいので GodoxV1は2台重ねてバックにいれることができないですね。
Godox V1Proのレビューのまとめ
丸い発光面のgodoxのV1のバージョンアップ版。
本体正面にサブフラッシュがつけられるようになってます。
小型で取り付けも簡単。
簡単に外れないようにしっかり固定できます。
もちろんメインフラッシュとサブフラッシュはそれぞれ発光光量を調整可能です。
でもこのサブフラッシュ、本体正面向きにしか発光できませんし現時点ではGodox V1 Pro専用です。遠隔発光もできません。本体に取り付けた状態でのみ使用可能です。
カメラのホットシューに直接v1proを取り付けた場合のみサブフラッシュを発光させることができます。リモート発光ではサブフラッシュの設定が選べません。
四角いストロボのV860IIIには本体にLEDライトが付いてますがそれがストロボに置き換わったような感じですね。
結果的に使用感としては今までのv1を持ってる人にはあまり変わり生えしないかもしれません。
光量やバッテリーの持ちなどはほぼ同じ。
需要としては買い替えよりは買い足しという感じかな。
でも現在は前機種の無印Godox V1との価格差が大きいのが気になりますね。
リモート発光させるならサブフラッシュ使えないのでGodox V1で良いわけですし。
バッテリーにUSB-Cポートがついたことが羨ましいとおもったらバッテリーだけ購入を検討しましょう。
丸いストロボがほしいなら無印Godox V1やAD100をおすすめします。
もちろんストロボの作りとしては今までのgodox製品と同じでしっかりしてるし安心感はあります。使い勝手も品質も特に問題はありません。
これでgodoxのストロボは6台目。
ちなみにGofox V1 ProのPENTAX用は発売されていません。今後もでないんだろうな。
自分はPENTAXカメラを使ってますがリモート発光発光させる分にはv1proも使えるのでしばらくはPENTAX用のコマンダーは大事にしていきたいです。