
ポートレートやイベント撮影で人気のGodox V1Proと、後継モデルともいえるGodox V100。
Godox V100とV1Proの外観とデザインの違い
Godox V100とGodox V1Proを外観とデザイン面で比較していきます。
Godox V100 公式ページ:https://www.godox.com/product-b/Flash/V100.html
Godox V1 公式ページ:https://www.godox.com/product-b/V1Pro.html
Godox V100の参考動画
本体サイズと重量
本体のサイズは若干だけどGodoxV100が大きくなっています。
本体部分とフラッシュ部分でわずかながらGodox V100が長くなっているようです。
またGodox V1ProよりGodox V100のほうが若干重量もましていますね。
• Godox V1Pro:約530g
• Godox V100:約616g
Godox V100とV1Proのヘッド形状と可動域
Godox V100とV1Proの丸形ヘッドは大きさも可動範囲は全く同じ。さらにAK-R1などのアクセサリも使えます。そのため光を照射するという点では特に困ることはありません。
Godox V100とV1Proの操作系・UIの違いについて
GodoxV1ProとGodox V100の一番の違いはここと言えるでしょう。
とにかくまったく操作性が異なります。Godox V100は液晶が明るくなりタッチスクリーンになっています。そのため慣れないとどうすればいいかわからなくなります。
Godox V1Proは昔ながらの物理ボタン式でGodoxのストロボを長く使っている人には比較的なじみのある構成です。
GodoxV100は高輝度な液晶になっており屋外での視認性は大幅に向上しています。
Godox V100とV1Proの発光性能を比較
Godox V100とV1の発光性能を比較したのが下記の図になります。
基本的には同じバッテリーを使用しており最大光量が大きくなっているため最大光量はGodox V100有利、チャージ速度、発光回数はGodox V1Pro有利となっていますね。
GodoxV1には無印V1とV1Proの2種類があり発光性能は全く同じです。
GODOX V1Pro / V100 光量に関するスペック比較表
項目 | Godox V1Pro | Godox V100 |
---|---|---|
最大ガイドナンバー(GN) | 76Ws | 100Ws |
発光モード | TTL / M / マルチ | TTL / M / マルチ |
リサイクルタイム | 約1.5秒 | 約1.7秒 |
フル発光回数 | 約500回 | 約400回 |
グローバルシャッター対応 | なし | あり |
Godox V100とGodox V1の発光性能の違い
最大出力やリサイクルタイム、連続発光の安定性を比較します。
Godox V1ProとGodox V100では最大光量が違います。
Godox V1Proは76Ws相当でGodox V100は100Ws。
Godox V100はGodox V1Proの1.3倍の光量増加になっています。一方でバッテリーは同じものが付属しているためフル発光回数は減少しています。
自分はスタジオ撮影時にはフル発光することはあまりないため実際はどちらも一度のスタジオ撮影で電池切れをおこしたことがないくらい長持ちです。
なお、GodoxV1ProとGodox V1は発光面についてはまったく同じ性能になっています。
Godox V100は冷却性能が高められており熱による耐性が上がっているとのことです。
ちなみにGodox V100もV1Proもモデリングランプの明るさは同じで直あて以外ではほとんど意味のない明るさです。
Godox V100はグローバルシャッター対応
発光性能面での大きな違いとしてGodox V100はグローバルシャッターでの発光をサポートしています。
そのためSonyのミラーレスなどにある80000の1秒などでのグローバルシャッターに同期して発光させることが可能です。
GodoxV1やV1Proでは対応しておらずグローバルシャッターでは使用できないという制約が出てきます。
グローバルシャッターとは、イメージセンサーの全画素を同時に露光・読み出しするシャッター方式のことです。
これにより、動いている被写体でも歪みのない正確な画像が得られるのが最大の特徴です。
2025年時点ではグローバルシャッターはソニーのミラーレスカメラのみ対応しており80000分の1秒という超高速シャッターが使えます。
まあ、コスプレ撮影にはほぼ必要のないシャッタースピードではありますが。
Godox V100とGodox V1のサポートしているカメラメーカー
使用可能なメーカーは以下の通り。最近のカメラメーカーに対応しています
- Canon(キヤノン)
- Nikon(ニコン)
- Sony(ソニー)
- Fujifilm(富士フイルム)
- OM SYSTEM / Olympus(オリンパス)
- Panasonic(パナソニック)
ストロボの型番の最後にメーカー毎の1文字が付いています(例 Godox V100C)。
購入時には自分の持っているカメラメーカーにあったものを購入しておきましょう。
GodoxではPentax(ペンタックス)用はV1Pro以降対応機種を販売していません。
(Godox V1にはPentax用があります。)
ただしPentax(ペンタックス)でもX1ProやX2Tを使用してオフカメラストロボとして使用するのであればGodox V100でもV1Proでも問題なく発光させることはできます。(後幕シンクロはできません。)
Godox V100とGodox V1Proにおけるアクセサリー・サブフラッシュ(SU-1)の違い
サブフラッシュの活用シーンと制限
サブフラッシュは屋外の逆光撮影での補助光、ポートレートのキャッチライト、背景への演出光などに有効なものです。
GodoxV1ProもGodox V100も同じものが付属しています。
Godox V1ではサブフラッシュは使用不可(取り付け端子がないため)。
単体でも販売しているようですが端子があってSU-1が付属していない機種って今のところありませんね。
サブフラッシュはオフストロボライティングでは使用できない
Godox V1ProとGodox V100はどちらもGodox Xシステムに対応しており、無線での同期が可能。
しかしながらサブフラッシュはカメラのホットシューにGodox V100やGodox V1Proをとりつけて使用するオンカメラの場合のみで発光、制御が可能でオフカメラライティングでは使えないので注意が必要です。
Godox V100とV1Proのバッテリーと互換性
仕様と互換性
両機種ともVB30バッテリーを使用しており互換性があります。
このバッテリーは他のGodox製品(V860IIIなど)でも使用可能。
GodoxV1ではV860IIIと同じVB26が付属しています。
VB30はVB26の上位バッテリでamazonなどでも個別販売しています。従来の専用充電器を使用せずUSBケーブル直挿しで充電できるのがとても便利。
運用のコツ
- 予備バッテリーは最低2個以上あったほうが安心。
- USB-C充電器で現場充電も可能
外部電源対応(PB960)
Godox V100、Godox V1Proは外部電源でありPB860を使用することが可能です。(Godox V1は非対応)
外部電源を使用することでチャージ速度をより連続でシャッターを切ることができるようになり、さらに最大発光回数も大幅に増やすことができます。ストロボライティングを使用していてバッテリーのもちに不満をもっている人にとっては重要な話ですね。
GodoxV100とGodoxV1Proの比較まとめ、コスパなら断然Godox V1有利
Godox V1ProとGodox V100のメインの性能的な違いは光量のアップとグローバルシャッターの違いくらいです。
操作性の違いが全く異なりますがこの辺は性能に関係しないので判断の理由としては2の次かなと思っています。
いっぽうで無印V1とV1proの差がサブフラッシュの有無と付属バッテリの違い。
グローバルシャッターと光量の差である76Wsと100Wsの違いに魅力を感じるというのであればGodox V100はよいものと考えます。
実際に使っていてどちらが良いかというのは微妙な違いしかなくどちらを選んでも丸形ヘッドの良さは享受できますね。
しかしながら記事の執筆時点でGodox V100は結構高いイメージがあります。
実際GodoxV100が61400円、Godox V1Proが55810円。Godox V1が27182円という価格になっています。
Godox V1に比べてGodox V1ProやGodox V100の値段は倍以上。
Godox V1ProとV100を迷っているならGodox V100、丸形ストロボが欲しいだけであれば下位機種のGodox V1を購入し別途VB30を購入したほうがコスパも性能面でもいいような気がします。場合によってGodox V1を2台購入してもいいかも。